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2013.9.8 「み国が来ますように」 マタイによる福音書6:5-10

 主の祈りの二番目の祈りは「あなたのみ国が来ますように」というものです。

 

1.日本人がイメージする「神の国」とは?

 最近、日本社会では、「天国」が大流行です。「歩行者天国」「温泉天国」などはまだしも、NHKも主要な新聞もみな、人は死んだら「天国」にいくと考えているようです。ある新聞の記事によると死んだゴリラも、また古い新幹線の車両も天国で生きているようです。また、かつて、森喜朗首相が「日本は(天皇を中心とする)神の国であるぞ」と言いましたが、同じような思想傾向を持つ安倍晋三さんが首相になっているのもクリスチャンとしては気になるところです。日本人の「天国」「神の国」のイメージには神は全く不在です。

 

2.「神の国」:神の義と愛の支配

 「み国」とは、引き続く祈りの中で、「み心が天に行われるとおり、地にも行われますように」とあるように、神のみ心が実現しているところ、つまり、神の義と愛のみ心(シャローム)がこの地上、神の被造物すべてに実現することです。神の国(天国)は、死後の私たちが「行く所」という意味もあるのですが、何より、私たちのただ中に、この世界にイエス様の到来と共に「来つつある」ものです。私たちの生活がただあの世でも続くというのではなく、私たちの悲しみ、苦しみが癒されて神様の救いが完成するのです。

 

3.神の国:イエス様がおられるところに

 ルカ17:20~21には「神の国は、実にあなたがたのただ中にあるのだ」と言われます。「あなたがたのただ中」とは、「人と人との出会い、人と人との間」という意味です。どんなに親しい親子の関係、夫婦の関係、そして友人たちの関係の中にも、人と人との間に神様が介在しています。そして、このように言われるイエス様がおられる所が神の国なのです。

 

4.神の国の完成を目指して

 神の支配は、この地上ではいまだ完成していません。愛する「あの人」がイエス様の愛にまだ気がついていないからです。信仰者の中にも葛藤があるからです。被造世界も呻いているからです。神の国は、ある意味で、「み国を来たらせ給え」と祈る、私たちの祈りと行動を通して実現していくのです。とも言えるでしょう。(松見 俊)