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2015.5.10 「幼な子たちから学ぶ」 マタイによる福音書18:1-5

 東福岡教会の幼稚園に年少さんを送り出して下さっている保護者の皆様は初めての家族礼拝です。東福岡教会は皆さんを心から歓迎いたします。マタイによる福音書18章には、「共に生きるとこと」特に「小さな子どもたちを大切にすること」が語られています。


1.誰が一番偉いか?

 イエス様と弟子たちとの会話の中で、弟子たちは、「いったいだれが、天の国でいちばん偉いのでしょうか?」と尋ねました。人は他の人と比較し、競い合って成長していくものです。入社同期の人には負けたくないなどとどうしても張り合ってしまう。幼稚園児で兄弟・姉妹がいる子どもたちも兄弟同士で張り合います。それが人間です。


2.子どもたちの本性

 このような弟子たちの問いかけに対して、イエス様は一人の子どもを呼び、弟子たちのまん中に立たせて言われました。「子どものようにならなければ決して天の国に入ることはできない」。大人な学ぶべき本性とは、その純粋さ・無邪気さでしょうか?彼らの素直さでしょうか?いや、子どもたちは純粋に自己中心的であり、なかなか言うことも聞きません。


3.他者の助けなしで生きられないことを知っている子どもたち

 ここでイエス様が言われるのは、子どもたちは、他者の力、他者の支援なしでは生きられないこと、関係の中に生きるしかないことを知っている、ということではないでしょうか。子どもたちは親、保護者を選ぶことはできません。子どもたちは、弱い人間であること、他者、保護者なしで生きることはできないことを知り、受け入れているのです。ある神学者が『宣教のパラダイム転換』という本を書いています。近・現代社会では人は自立し、誰の世話にもならないことを目指してきたが、21世紀には、人は共に生きること、「相互依存」(interdependence)を学ばねばならないというのです。


4.イエスの名のゆえに子どもを受け入れる

 大人は子どもたちより力があります。だからこそ、私たちは、子どもたちに辛く当たり、あるいは、言葉や態度で無視し、人格を損なうほどに乱用(abuse)することができるのです。私たちは、自分が他者の助けで生きていることを受け入れるために、「心を入れ替える」必要があると共に、圧倒的力を持つ者として幼い子らを傷つけることができる事実を恐れねばなりません。そして、ここでも「心を入れ替えて」イエス・キリストの名によって、「このような一人の子どもを受け入れる」のです。これは多分、子どもたちだけではないでしょう。妻であったり、いや夫であったり、老いた母であったり、父であったりでもあるでしょう。自分が力のある者であったら、そのような者であることを恐れ、「自分を低くすること」を大切にせねばなりません。(松見 俊)