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2015.6.28 「神のものとされて」 マルコによる福音書12:13-17

1:  背景

 今日の話は「ある人々」が「ファリサイ派やヘロデ派」の人々を遣わして、イエス様を陥れようとした話です。確かに、今日の話の中心となる「税金」の話はファリサイ派の人々、そしてヘロデ派の人々にとって大切な話題の一つでした。イエス様が「税金は納めるべきである」と言えば、イエス様に従っていた群衆が離れていくこととなり、また「税金は納めないべきである」と言えば、イエス様はローマ帝国の反逆者、反乱の扇動者とみられることになるのです。


2:  皇帝のものと神のもの

 「皇帝のものは皇帝に返しなさい」。イエス様はここで「皇帝のものは皇帝に」と言われ、皇帝という権利があることを認めています。「皇帝のもの」そして「神のもの」というものは二つの違うものとして見る時、二つの領域を作り出します。そこの二つの領域を作りだす生き方は、この世での生活に直結する神様の恵みという思いを失わせるでしょう。

 「神のもの」とは創造主なる神様によって似姿に造られた人間であり、創造に与るすべてのものを指していると言えます。創造主なる神様は、「皇帝」、そして「国家」という支配と同等にあるのではなく、その権威を越えた権威です。


3:  神のものとされている

 「神のもの」とされている、私たちに与えられた道とはどのようなものでしょうか。わたしたちの生きる、現実では「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という言葉が表すように、集団の力はとても強い力をもちます。だからこそ、その集団をまとめているいわゆる「皇帝」、「国家」の権威は実際に大きな力をもつでしょう。わたしたちは、自分自身を見つめてみるときに、どのように振り返るでしょうか。多くの意見にまかれていないでしょうか。また小さな声をきちんと聞いているでしょうか。また、教会はだれか声の大きな人、多数の意見だけを信じて、小さな声、一人ひとりの本当の思いを受け取ろうとしているでしょうか。


4:  預けられた権威

 日本バプテスト連盟の「バプテストの信仰告白」には第7番目に「政教分離の原則」があります。これは「国家は神様のもの」であることを示します。「政教分離」は先達が勝ち取った重要な「嗣業」、そして「信仰」です。この「政教分離の原則」は私たちが政治に無関係であることを意味しているのでもありません。むしろ「神様のもの」とされている「国家」という権威に目を向け続ける必要があることを教えます。それが現実にキリストの十字架と復活によって新しい命を与えられた者、神様の命に与る者として生きることでしょう。