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2017.2.12 「神と共に歩む」 (要約) ミカ書6:6-8

 昨日は「信教の自由を守る日」でした。国では「建国記念の日」となっていますが、9回にわたる法案提出、廃案の「すったもんだ」を繰り返して1966年に成立し、67年施行されました。なぜこんなに議論が沸騰し、現在でも反対運動があるかと言いますと、2月11日は旧「紀元節」だからです。この日は『日本書紀』において、神武天皇が即位した日として宣伝され、このような神話によって正当化された絶対天皇制軍国主義の歴史観によってアジア・太平洋戦争が起こったのでした。戦後もこのような神話に則ってこの日を建国記念の日にすることは、侵略戦争への反省が欠如し、またぞろ、「神話」を持ち出す「歴史の真実さの欠如」を意味しています。聖書はどこに立って読むかで読み方が変わってきます。最近心に響いている言葉として、ミカ6:6~8に耳を傾けてみましょう。

 

1.預言者ミカについて

 名前の「ミカ」ですが、「ミカヤフ」というヘブライ語の短縮形で、「だれがヤハウェ(主なる神)のようなお方があろうか」という意味です。ジミー・カーター大統領は彼の就任演説でミカ6:8「人よ、何が善であり、主が何をお前に求めておられるかは、お前に告げられている。正義を行い、慈しみを愛し、へりくだって神と共にあゆむこと、これである」を引用したそうです。ミカ1:1によると、ミカはエルサレムの南西の丘陵地モレシェト(1:1)の貧しい農民、あるいは牧畜民の仲間だと思われます。

 

2.ミカが活動した時代背景

 ミカが活動したのは、1:1によると、「ユダの王ヨタム(750735年)、アハズ((735年-)、ヒゼキヤ(715687年)王の時代でした。ヨタムが王になった時には、比較的平和でしたがアハズが王になったときは、ユダ王国は国家的危機に直面していました。国家存亡の危機であり、国内的には、経済的、社会的、政治的、司法的、宗教的腐敗と堕落の時代でした。

 

3.聞くべきこと1:福音を思い起こせ

 私達が聞くべき第一のことは、神の恵み、福音です。「わたしはお前をエジプトの国から導き上り、奴隷の家から贖った」。私達キリスト者にとっては、尊い主イエスの十字架の死の出来事でしょう。それを、「思い起こすこと」「思い起こし、御業をわきまえること」、これが信仰の基礎であり、出発点です。

 

4.聞くべきこと2:主は「わたし」自身を求めておられる

 聞くべき第2のことは、信仰の応答として主なる神は、私たち自身を求めておられるということです。「何をもって、わたしは主のみ前にでるべきか」という問いに対して、主なる神は何かの捧げものを求めてはおらず、「あなた」を求めておられると言うのです。

 

5.聞くべきこと3、神と共に歩むこと(ハラカー)

 そして、聴くべきことの3は、「正義(ミシュパート)を行い、慈しみ(ヘセド)を愛し、へりくだって神と共にあゆむこと、これである」ということです。ミカの正しさは、100年後のエレミヤ書で明らかです。壮大なスケールの歴史観です。私たちキリスト教信仰者の歩みはかくありたいと祈らされます。(松見 俊)