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2019.11.10 「子どものように神の国を受け入れる」(要約) マルコによる福音書10:13-16

1:  イエス様のもとに連れていく

 人々はわが子をイエス様に触れていただくために連れてきました。子どもの幸せを願う親の一生懸命な姿を見ることができます。イエス様のもとには多くの人々がやってきていました。イエス様の周りには多くの人々がいてお会いすることができないため、屋根を壊して上から病気の友人を降ろした人たちもいました。イエス様に出会うということは、どのようなことなのでしょうか。イエス様は「あなたは神様から愛されている」ということを教えてくださっているのです。単純ですが、わたしたち人間にとって一番必要なのは愛です。

 

2:  わたしのところに来させなさい

 イエス様は「子どもたちをわたしのところに来させなさい」と言われました。この言葉は、別の翻訳では「子どもたちを解放しなさい」という言葉で訳されています。子どもを解放するとは、子どもを一人の人格を持つ、独立した存在として認めるということです。子どもを解放することは、自分自身も解放されることになります。「こどもに幸せになってほしい」という思いは、親としてとても大切な思いだと思います。そのうえで、イエス様は、「すべての人間の命を造り、守っていてくださる神様に子どもをお任せして大丈夫です」「肩の力を抜いて、わたしに委ねていいですよ」と教えてくださっているのです。

 

3:  子どものように神の国を受け入れる

 イエス様は「子どものように神の国を受け入れなさい」と言われました。子どもとは純粋で素敵な存在であると同時に、とても弱い存在です。一人で生きていくことはできず、多くの人々に助けられて生きています。「弱さ」は「助け」を必要とします。だからこそ、自分は一人ではないということも感じさせてくれるのです。子どもが助けられることを受け入れるように、私たちも弱い者として自分を助けてくださる「神様の愛」を受け入れましょう。子どものように、自分の弱さを認め、その弱さの中にこそ神様の愛が表されるということを信じて、神様に委ねていきましょう。(笠井元)