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2019.12.29 「感謝と祈りをもって生きる」(要約) フィリピの信徒への手紙4:4-7

1  2019年を振り返って

 今日は、2019年最後の礼拝となります。皆さんにとって、今年はどのような一年であったでしょうか。教会としては3名のバプテスマが起こされたことが、とても嬉しい出来事でした。この3名のバプテスマは、ただ嬉しいだけではなく、神様の御業を信じて祈ることの大切さを教えられた出来事でした。

 教会は2018年度から3名のバプテスマを祈っていました。その祈りが神様の御心として、今年、実現されたのです。このことを通して、目標をもった祈りの大切さ、そしてその目標を為していくための働きの大切さを、再度教えられました。

 

2   世界を見る時に

 とても多くの恵みを頂いた2019年でした。しかし、目を少し外に向けてみると、私たちの近くでも、また離れた場所や見えていない場所で、この喜びを覆いつくしてしまうほどの多くの悩みや痛みがあるのです。先日は、アフガニスタンで中村哲氏が殺害されました。また香港では、大きなデモが起こり続けています。そのほかにも、世界には沢山の痛み、悲しみの出来事が起こり、未だ解決していない問題が沢山あるのです。

 

3   暗闇に光として来られたイエス

 聖書はそのような世界に、「常に喜びなさい」と教えます。「主はすぐ近くにおられる」のです。そしてそこに「私たちの思いを超える神様の平和、イエス・キリストによる、神様の御業がなされる」のです。世界は暗闇で包まれてしまっているように感じます。しかし、そのようなこの世界にイエス・キリストが来られたのです。私たちが祈る時、私たちの思いを超えて神様が働いてくださるのです。神様の御業を信じて、常に喜び、感謝して、祈り続けていきたいと思うのです。

 

4   涙と共に種を蒔く者として

 今年度の主題聖句は、詩編126:5【涙と共に種を蒔く人は、喜びの歌と共に刈り入れる。】です。まさに、今年は、喜びをいただきました。喜びの刈り入れの時でした。この恵みを共に感謝していきたいと思うのです。またこの刈り入れを受け取った私たちは、もう一度感謝と祈りを持って種を蒔く者として歩みだしたいと思うのです。福音の種を蒔く道が、私たちの生きる道です。わたしたちは来年に向けて自分に何ができるのか、今一度考えていきたいと思います。

                              (笠井元)