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2020.1.5 「わずかなものを豊かなものとされる」(要約) マタイによる福音書14:13-21

1:  今日の箇所を理解するための考え方

 今日の聖書の箇所は、5つのパンと2匹の魚で、非常にたくさんの人たちの食事をまかなったという、たいへん有名な奇跡のお話です。昔からさまざまな解釈がなされてきました。5つのパンと2匹の魚を配ろうとしていたことに対して、多くの人々が心を動かされ自分たちの持っていた食糧を出し合い、みんなで食べたという説。この食事は象徴的なものであり、霊的なことを意味していたという説もあります。今日はまた別の読み方をしていきたいと思います。

 

2:  イエス様と弟子たち

 今日の話のほとんど大部分はイエス様と弟子たちのやりとりになっています。12弟子たちは群衆の夕ご飯のことが心配で、イエス様の話どころではありませんでした。そこでイエス様のこう進言します。「ここは人里離れた所で、もう時間もたちました。群衆を解散させてください。そうすれば、自分で村へ食べ物を買いに行くでしょう」。(15)これは、群衆のことを考え、またイエス様のことを思いやっているような発言でした。しかしそれは、実は現場を放棄している弟子たちの様子でもありました。私たちも、目の前に立ちふさがる問題があまりにも大きい時、最初からそのことを考えないことがあります。

 

3:  弟子へのチャレンジ

 イエス様は「あなたがたが、与えなさい」と言われたのです。これは弟子たちにチャレンジを与えた言葉です。弟子たちはこう答えます。【「ここにはパン5つと魚2匹しかありません」】(17)。「神様、私の力はこれだけしかないのです。私の賜物、能力はこれだけしかないのです。あなたがこれだけしかくださらなかったんです。これだけでいったいどうしろとおっしゃるんですか。」

 私たちはいつも、同じ言い訳を言い続けていないでしょうか。そして最後は神様のせいにしてしまうのです。

 

4:  ここに持ってきなさい

 そのような弟子たち、私たちの言葉に対して、イエス様は「それをここに持って来なさい」(18)と言われます。こんなものが何の役に立つのでしょうか。そう尋ねる私たちに対して、イエス様は、「それをここに持って来なさい」と語られるのです。「それをここに持って来なさい」。私たちの持っているわずかなものをイエス様のもとへと差し出していく。それが信仰です。これしかない精一杯のものをイエス様に差し出すときに、イエス様によってそこに奇跡が起こされる。わずかなものが豊かなものとされていくのです。

 

5:  教会を通してなされていく

 最後に教会という観点から見ていきたいと思います。ここで教会とは、12弟子を指すと考えて良いと思います。わずかなものを教会がイエス様に差し出すときに、イエス様はそれを祝福してくださり大勢の群衆と分かち合ってくださる。しかも、それは弟子たち、教会の手を通して行われるのです。(笠井元)