今日は親子礼拝です。出席者に共通の大切なことして、「祈る」ということに焦点を当てます。文化人類学者は多くの文化と人間を観察した結果、「人間は祈るものだ」と言っています。皆さんは、お祈りをされますか?東福岡幼稚園の特徴の一つに「おいのりすることを教える」ということがあると思います。これは素晴らしいことであり、皆さんにとっても良いことであると確信しています。子どもたちが、ご飯を準備してくれる母や父に感謝の祈りをしてくれること、一生懸命働いてくれる父や母のために神さまのお護りを祈ってくれること、それを聴くことができることは嬉しい経験です。イエス様が教えて下さった、「主の祈り」について考えてみましょう。
1.「父なる神に向かって」祈る
主は、神に向かって「父よ」と呼びかけることを教えて下さいました。私たちが自分の父親のイメージで神を考えるのではなく、イエス様が示された神を「父よ」と呼ぶのです。そこから親とはどういうものか、父とはどういうものかを学ぶのです。すべての人が、イエスが指し示す神を「父」として持つことができるのです。
2.呼びかけるお方がある幸い
私たちには、呼びかけるお方があるとは、何と素晴らしいことでしょうか。私たちがこの地上に生きている限りは、そして人間たちが弱い人間であるかぎりは、「四方から苦しめられ」「途方にくれること」もあるでしょう。しかし、どのような時にも天が開かれており、私たちには呼びかけるお方があるのです。
3.神は隠れたことを見ておられる
父である神は、「隠れたことを見ておられるお方であると」と言われます。私たちはいつでも、いつまでも子どもたちを見ていてあげることはできないのです。そうだとすれば、親から離れていても親が見ていてくれる、親が見ていなくても、神様がちゃんと見ていてくれる、それを信じるような子どもに育てたいと思われませんか。神様に祈る人間に育てることができたら安心です。
4.神は、求めない先から、あなたがたに必要なものはご存知なのである
この事実が決定的に重要なのです。主イエスの弟子たちの祈りの根拠は、言葉数の多さ、熱心さ、上手な言葉ではありません。求めない先からあなたに必要なものをご存知であるお方がいるということ、この安心と喜びが祈りの根拠です。神は祈りをすでに聴いていて下さる。神はあなたを愛しておられる。だから、信頼して祈るのです。一緒に神に呼びかけ、祈る者になりましょう。
(松見 俊)
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