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2013.9.29 「主は私の羊飼い」 詩編23:1-6

 今日は、召天者追悼記念礼拝です。神様は、御心のうちに、一人一人の命を創造し、そしていつの日か、命を御許に召されます。神様は人間を愛の御業として造られました。そしてその愛の使命を果たし、完全な愛で包みこむときに、人間の命を召されるのでしょう。

 

1:  羊飼いと羊

 今日の、この召天者追悼記念礼拝のために、神様が示してくださった聖書の御言葉は、詩編の23編です。自分を「ひつじ」として、神様を「羊飼い」として、信仰の告白するのです。羊飼いが、羊を青草の原に休ませ、水のほとりに憩わせる姿、そして暗い闇の中も、どのような時にも必死に従えば必ず道を切り開く、羊飼いとひつじの信頼関係を、イスラエルの人々は心の中に覚えていたのでしょう。そんな信頼の思いを表したのが詩編23編です。

 

2:  死の陰の谷を行くときも 

 羊飼いである神様が導かれ、その導きに従い歩む羊、私たち人間は、飢えや乾きに出会う中にあっても、必ず、「憩いの水のほとり、青草の原」が備えられていると、そのように語られているのです。「死の陰の谷を行くときも、わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる。」(23:4)

 私たちの人生は、死に直面するほどの、暗い谷間を通るときが必ずあるでしょう。そのような、人生のどん底の苦難に出会っても、主が共にいてくださる。苦難があり、痛み悩みの中にこそ、主イエスが共におられると叫ぶのです。

 

3:  主にたどり着く道

 私たちは、主が共にいてくださることを覚えて歩みたいと思うのです。「わたしを苦しめる者を前にしても、あなたはわたしに食卓を整えてくださる。わたしの頭に香油を注ぎ、わたしの杯を溢れさせてくださる。」(5)

 どれほどの状況にあっても、食卓は整えられるのです。誘惑、困難の中にあっても、主が必ず共にあり、そこに、恵みと喜びを溢れるほどに整えてくださるのです。これが神様の祝福、神様の整えられた信仰の人生。神様と共に生きる恵みの歩みです。そして最後の言葉6節において、主の家に帰り、主の宮にあって、主と共に生きる恵みの素晴らしさ、その慈しみが教えられます。

 

4:  信仰を思い起こす

 私たちはこの記念礼拝で、今、主の御許で神様と向かい合っておられる方々、その信仰を思い起こします。

 今、キリストの許にあって、愛に包まれておられる方々。その信仰を思い起こす時。その信仰は、苦難の中でも、キリストと共に生きて歩まれ続けた信仰を思い起こします。時には、苦しみの中にあって、神様から離れて、悩みと痛みに苦しんだ信仰、その姿を思い起こすのではないでしょうか。

 人間、個人としての強さではなく、キリストの羊飼いの姿を、そして神様の愛と希望を教えてくださったのが、今、すでに神様の御許に召されて、キリストの愛に包まれて、包まれ続けている方々の信仰の姿であったのではないでしょうか。私たちはここに本当の信仰の姿を教えられるのです。

 記念礼拝にあって、私たちは、今日、この御言葉をもう一度受け取り、私たち自身の信仰を確認しましょう。そして、羊飼いである、主イエス・キリストを先頭に、主イエス・キリストと共に生きているということを、これからも覚えていきましょう。