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2013.10.23 「アダムの系図」 創世記5:1-32

1.      系図を読み取る

 これはアダムの系図です。アダムからノアまで10代の系図です。この系図から何を読み取るか、多くの理解と解釈があります。系図のそれぞれの名前にまつわる伝承。暗号的善きとり方。また、「創造」から「洪水」まで、人間の出発から到達点として受け取ること。

 私たちは、この系図から何を受け取るのでしょうか。まず、この系図を読み取るときに、その形をあるがままの形として受け取り、そこから神様の御心を受け取りたいと思います。そしてまた神様の福音を聞くことに注意しながら読み取ることに気を付けていきたいと思います。

 

2.      神の似姿 ( 創世記 5:1-3 )

 「神は人を創造された日、神に似せてこれを造られ、男と女に創造された。」(5:1-2)神様は自らに似せて人間を創造されました。それが男と女という形での人間の創造です。そして、ここから、神の似姿性を相続する者としてセトが、そして人間の系図、人間が始まるのです。

 神様が自らに似せて人間を創造するときに、男と女という形で創造されました。それは神様が「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう。」として必要とされた助け合う者。「関係を持ち、助け合う者」です。

 「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」(マタイ18:20)とあるように、神様は、私たちの中、その関係の中にいます。私たちの関係の中に、神様がかたどられ、似姿としての愛が表されていくのです。その一つの助けあう関係が「男」と「女」という関係です。そしてここから、神様の似姿の相続が与えられていくことがしめされていくのです。

 

アダムからセト。セトからエノシュ。エノシュから、ケナン。ケナンからマハラルエル。マハラルエルから、イエレド。イエレドからエノク。エノクからメトシェラが生まれました。系図は続きますが、系図の記し方は、

 1)人名。2)最初の息子が誕生した時の年齢。(次世代を継ぐ者を示す)3)長男誕生後、生きた年の記載。彼が生きたほかの息子、娘を得たという記載。4)死んだときの年齢。

 この記載から少しずれているのがエノク、レメク、ノアです。

 

4.      エノク ( 創世記 5:22-24 )

 エノクには、「神と共に歩み」「神が取られた」と記されます。エノクの理解はこれだけですので、あとは人間の想像になります。そのために、私たちの理解を越えているというのが本当のところです。

 わたしの一つの思いは。エノクはこの中でアダムからノアまでの、10代すべての人間が長命に記されている中、700年から900年以上生きる中で一番短命で、その生涯は365年、その時代においての半分か3分1ほどの命です。その中で、エノクは「神と共に歩み」それは神が取られるまで「神様と共に歩み続けた」のでした。

 エノクは、それだけの痛みと嘆き、神様に向かい合うだけの出来事があったのではないかと思います。「神様が共にいなければ」、「神様に委ねなければ」生きていけない痛みがあったのではないのかと想像します。

 そして365年。神様に委ね、神様は選びと自由のうちに、エノクを御許に迎えてくださったのです。その嘆きと痛みを共に歩み続けた神様が、ついに、神様の癒しと愛のうちに迎えて、選び取られてくださった時だったのだと思います。

 

5.      レメク ノア ( 創世記 5:25-32 )

 レメクは言います。「主の呪いを受けた大地で働く我々の手の苦労を、この子は慰めてくれるであろう」(29)

 ノア(慰め)が与えられる。ノア(慰め)は悲しむ人間の姿、人間の関係を、神様との正しい関係に結び付ける役割を示しています。そして、それは「呪いの大地」からの慰めとして与えられると歌うのです。ノアの誕生は、神様の解放が天からくるものではなく、呪いの大地から来ることを示します。それは人間の解放が、十字架という死からくることを暗示しています。

 ここに新しい福音の知らせがあります。創造から、神と共に歩み、そして、神様の慰めが与えられることを示しているのです。