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2013.11.24 「聞く耳のある者」 マルコ4:1-12

1:  聞くこと

 イエス様は湖の上から叫ばれました。「聞く耳のある者は聞きなさい」(9)イエス様はもう一度「聞くこと」を問い直されたのです。イエス様はここで、もう一度「聞くこと」へ招かれています。

 信仰は、聞くことによって始まると教えます。今年は「おもてなし」「じぇじぇじぇ」「今でしょ」という言葉が流行りました。子どもは親の口癖を覚えていきます。子どもは親が叱った時の言葉や、覚えてほしくない一言も覚えていきます。また幼稚園、小学校で覚えてくる言葉は、親が教えない言葉です。よい言葉も、想像もしなかったびっくりするような言葉も、それが新しい成長につながるのだとも思います。

 

2:  「土地」 

 神様の言葉は、「小さな種」として来られました。神様の御言葉には大きな力が秘められ、必ず人間の抵抗を打ち破り、神の国の完成、愛の成就をなされることが記されているのです。

 本来、「小さな種」、神様の御言葉は多くの実を結ぶのです。しかし、実を結ばない種があるのです。その土地によって、神様の御言葉も、実を結ばないのです。種は種だけで成長するのでもなく。また、土地が自分で種を持っているのでもありません。種が蒔かれて、地に落ちて、土地が恵みの中にあって、実を結ぶのです。つまり、神さまの言葉、御言葉と、生きた人間の出会いによって、この神様と人間の出会いによって、新しい神の国が始まるのです。

 今日のイエス様のたとえ話は、まさにこの種と土地の出会い、神様の御言葉と、人間の御言葉を聞く姿勢を教えているのでしょう。私たちは、神様の御言葉をどのように聞いているでしょうか。神様の御言葉を受け取らない、実を結ばない「地」としてでしょうか。神様の御言葉を喜んで受け取り、応答する「土地」としてでしょうか。

 

3:  信じて蒔く方

 神様は、私たちが「良い地」だと信じて種を蒔いています。私たちは、この神様が信じて蒔く御言葉を聞いていきたいと思います。「聞く耳のある者は聞きなさい」。(9)それは、御言葉を聞くことへの招きです。それは、ただ言葉を、聞くこと、見ること、読むこと、学ぶことを超えたところのことを意味する言葉、生きるキリストに出会うことを意味する言葉です。

 神様は、神様の御言葉として、御子イエス・キリストを送られました。私たちが「聞く」と信じて送られたのです。神様は、私たちが心を開き「良い地」となり、神様の御言葉に出会い、応答する者となることを信じて、御子イエス・キリストを送ってくださったのです。そしてそれは、今も、これからも、ずっと、御言葉を蒔き続けてくださっている。イエス・キリストは、私たちのところまで、来てくださっているのです。

 

4:  多くの実を結ぶ 

 私たちは、イエス・キリストに出会いたいと思います。わたしたちがいただく神様の御言葉はイエス・キリスト、その方です。わたしたちは、このイエス・キリストに出会い、応答して、30倍、60倍、100倍の実を結ぶ者として歩みだしたいと思います。30倍、60倍、100倍の実を結ぶこと。それはイエス・キリストを心に受けたときに、必ず約束されている恵みです。わたしたちは、その収穫の恵みを信じて、神様に応答していきたいと思います。イエス・キリストを心に受けるとき。それは神様の愛を受け取るときです。そこにわたしたちは、大きな実を結びます。私たちは心を開き、イエス・キリストを受け、大きな恵みをいただいていきたいと思います。