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2014.4.13 「産みの苦しみに与かる」 ガラテヤの信徒への手紙4:12- 20

 

ガラテヤ4:19において、パウロは「わたしの子供たち、キリストがあなたがたの内に形づくられるまで、わたしは、もう一度あなたがたを産もうと苦しんでいます」と語ります。聖書はほとんど男性によって書かれたにもかかわらず、ところどころで「子を産み出す苦しみ」について語っています。「産みの苦しみ」ということでまず思い起こされるのは創世記3・16の言葉です。「わたしはあなたの産みの苦しみを大いに増す。あなたは苦しんで子を産む」と言われています。子供を与えられる喜びはどこか不安と痛みによって曇らされていますが、逆に、人間には痛みと労苦を通して喜びが与えられるということでしょう。

 

私たちはこのような労苦と喜びの絡み合いにただ投げ出されているのではありません。神のみ子イエス様ご自身がいのちを産み出す苦しみと喜びを味わって下さったのです。十字架の死と復活の出来事です。この事実が決定的です。

 

パウロはこのイエス様の産みの苦しみと喜びを継承しています。パウロは苦労をしてガラテヤの人々をキリスト者へと導きました。最初の産みの苦しみと喜びでした。そして、「キリストがあなたがたの内に形づくられるまで、わたしは、もう一度あなたがたを産もうと苦しんでいる」と言います。クリスチャンになることも大変ですが、クリスチャンであり続けること、教会に通い続けることはもっと大変なのです。子供を産み出すことも苦労ですが、育てていくことも更に祈りと苦労がいるのです。夫婦も結婚したらら夫婦になるというより、長い時間をかけて夫婦になっていくのではないでしょうか。牧師を立てていくこと、牧師になっていくことも時間がかかるのでしょう。

 

教会にはあなたの涙と汗を必要としている子がおり、あなたのために祈る母や父がいるのです。私たちもイエス様とパウロの想いと働きを受け継ぐものになりましょう。(松見 俊)