皆さん、クリスマスおめでとうございます。クリスマスを皆さんと喜び祝うことができることを神様に感謝したいと思います。

１：　　迫られた決断

　正しい人であったヨセフは、マリアとその子どものことを考えて、マリアと離縁しようと決意しました。それがマリアのためを思い、ヨセフの出した結論でした。しかし、そこに主の使いが現れて、「マリアを迎え入れなさい」と告げるのです。ヨセフはここで決断を迫られました。最初の決断の通り、ひそかにマリア離縁をした方が良いのか。それとも主の御言葉通りにマリアを迎え入れるか。マリアを迎え入れるという決断。そのヨセフの決断の頼りになるのは、ヨセフ自身の価値観でも、自分の知恵や知識でも、またマリアでも、その他の何かでもありません。夢の中に現れた、御使いの御告げだけ、つまり神様の御言葉です。

　ヨセフは神様の御言葉を信じて生きるか、それとも自分の考える正しい生き方で生きるのか決断を迫られたのです。

２：　　共に生きる決心

　ヨセフは、マリアとそのお腹の子どもを自分の家族として、迎え入れることを決断しました。それは、ヨセフが神様の御言葉を受け取った決断であり、ヨセフの決心です。ヨセフは、神様の御言葉を受け取ったのです。そしてこのヨセフの決断は、ヨセフが、マリアの苦しみや痛みを、まさに自分の苦しみや痛みとして一緒に引き受ける決断をしていったのでもあります。ヨセフはマリアと共に生きる決心をしたのです。ヨセフのこの決断は、与えられた家族という関係を崩壊させることではなく、関係を造り、関係を守る。ヨセフは、人間同士が「共に生きる」、そこに神様が共に生きてくださっていると信じたのです。

３：　　神は我々と共におられる　

　神様は、御子イエス・キリストをこの世界に送ることによって私たちと共に生きる決心を為されたのです。クリスマスの出来事、イエス様がこの世に来られたという出来事は、神様が私たち人間と共に生きる決心の出来事です。神様は、私たちと共に生きる決心をされました。わたしたちはこの神様の決心、主が共にいてくださるという福音の出来事を受け取りたいと思います。

　そして、私たち自身が新しい決断「共に生きる」という決心をしていきたいと思います。それはおわたしたちが、お互いの関係を立て上げていくこと。関係を造り、関係を守っていくための決断をしていきたいと思います。私たちはこのインマヌエルの主の恵みに与る者として、共に生きる決心をしましょう。