1: 良い時、悪い時
今日の箇所では「何事にも時がある」と言います。「泣くときと笑うとき、求める時と失うとき、愛するときと憎むとき、戦いの時と平和の時」・・・私たちの人生には良い時もあれば悪い時もあります。努力をしていたことがかなうこと、どれほどがんばってもうまくいかないこと。元気だったと思っていても、突然事故にあうこともあれば、その事故によって新しい価値観を見出すこと、生きる指針を得ることもあるでしょう。わたしたちの人生は確かに「良い時、悪い時」の繰り返しです。
2: 神様目線
わたしたちが「良いとき」と思う時も、「悪いとき」と思う時も、どちらも一つの意味に向かっています。それは「神様を知るため」です。わたしたちにとって、とてもではないけれど「良い」とは言えない時があります。「愛する者の死」「突然の事故」など・・・わたしたちにとっては「悪い時」です。それでもすべては、わたしたちが神様に目を向けるためという大きな事柄に向かっているのです。
3: 永遠を思う心
人間には「永遠を思う心」が与えられています。それは神様の御業、御心の意味を思う心ではないでしょうか。神様は、その最大の御業として、この世にイエス・キリストを送られました。私たちが見る永遠とはイエス・キリストを見ることによって初めて見えてくるのです。神様はいつでも、どこにあっても、ただの一瞬も神様は私たちを忘れることはありません。これは神様が私たちを離すことはないという決定的な愛の出来事です。
4: 人間の成長
わたしたちはいろいろな経験から、成長する力を持っているのだと思います。ただそれでも、人間は本質的なところで成長しているのでしょうか。生活は便利になった。しかし、生活の便利さが本当の人間の成長となっているでしょうか。成長するとは自分だけの力の発達だけではなく、むしろ「協力する」「誰かを思いやる」「他者のことを考える」ことを覚えていくことのほうが、もっと大きな成長ではないでしょうか。私たちは、間違った経験から、誰かを想う気持ちが育ってほしいと願っているでしょうか。
5: 神のなさる業
良い時、悪い時、どのようなときにあっても、わたしたちは神様の想いのすべてを知ることはできないでしょう。神様が示された決定的なことは、その愛です。それはどこまでも尽きることのない愛です。だからこそ私たち人間の想像を超えた未来を見ることができるのです。神様は、私たちと共に歩いてくださっているのです。わたしたちは、良い時にも、悪い時にも、この事実を受け取っていきましょう。
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