１：　　愛すること

　人を愛すること、となりの人を大切にすることは、耳で聞くだけのときに、「当たり前」「当然のこと」と思うかもしれません。しかし、よく周りを見渡してみましょう。私たちが生きるこの世界は、本当に愛に満ちているでしょうか。

　私たちは自分が、隣人を愛しているか考えてみましょう。一番身近なところで、まず子どもたちや家族を愛しているでしょうか。そして会社や、学校、ママ友、近所の人をどのように見ているでしょうか。そしてなによりも自分自身。わたしたちは「愛する」ことを考えてみましょう。

２：　　信仰の基本

　「聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」（４－５）今日の言葉は、わかりやすく言いますと「全身全霊をもって、神様を愛しましょう」「神様を愛するために生きていきましょう」ということです。この言葉は聖書の中心的言葉、キリスト教の信仰の基本と言える言葉です。

３：　　愛しなさい

　聖書にはさまざまな言葉が記されています。その中でも、教えたいことはそれほど難しいことではありません。それは「神様はあなたを愛している」ということです。「神様があなたを愛している」という言葉に続けて、聖書が教えていること、それが今日の御言葉、「愛しましょう」という言葉です。そして、なによりも「隣人を愛する」ことを一番に実現された方がイエス・キリスト、ご自身であります。

　神様は無条件に人間を愛された。イエス・キリストは、私たちと共におられる。神様は無条件に人間を愛し、共に生きる決心をなされた。このことを示した出来事がイエス・キリストの十字架です。

４：　　教え続ける言葉

　東福岡幼稚園は、キリスト教保育を一番の教育方針としています。キリストの愛、「愛されている」ということ、そして「愛する」ということを一番に教えたいと考えているのです。神様は人間を愛されました。私たちは、この神様の愛を信じるのです。「神様を愛する」とは、愛なる方、愛を注いでくださる方を信じて、その愛を受け入れることです。「愛すること」は簡単なことではない。ただ仲良しの人と、仲良く生きていくことではありません。時には痛みや苦しみを伴うものでもあります。それでも私たちは「神様に愛されている」ということ、そして「隣人を愛し」この「一緒に生きる」者として生きていきたいと思うのです。