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2016.11.6 「自分の体で神の栄光を表す」 (要約) Ⅰコリントの信徒への手紙6:12-20

1:  コリントの人々の主張とパウロの教え

 今日の箇所では、コリントの人々の言葉と、パウロの言葉とが記されており、それぞれの主張が記されています。ただ・・・どこまでがコリントの人々の主張であり、どこからがパウロの言葉なのか、区切りが少しわかりにくいものとなっています。

 まず12節を見てみますと「わたしには、すべてのことが許されている。」(12a,c)これがコリントの人々の主張の中心にあったのです。それに対して、パウロは「しかし、すべてのことが益になるわけではない。」(12b)「しかし、わたしは何事にも支配されはしない。」(12d)と教えるのです。

 

2:  自分の体で神の栄光を表す

 「わたしには、すべてのことが許されている。」コリントの人々の主張は、なんでもかんでもしていいということではなく、自分の自由と権利を求めた言葉でした。自分の知恵の中で自由に道を選びとることができる、その責任は選び取った自分自身にあると言っているのです。それに対して、パウロは、律法からの解放を語るとともに、「自分の体で神の栄光を表しなさい」と教えたのです。

 

3:  肉体についての考え方

 コリントの人々は、物質的なものは最終的にはすべて滅びると考えていたのです。肉体は一時的なものでありいつかは滅び去っていくものであると考えたのです。だから、肉体的に何をしても大した問題ではない。おなかがすいたら、何か食べればよいと考えたのです。

 この考えに対して、パウロは肉体の大切さを語るのです。「知らないのですか。あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです。あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。だから、自分の体で神の栄光を現しなさい。」(19-20)

 

4:  神のために生きる

 私たちが今何をするのか、どのように生きるのか、神様はいつも私たちに期待をされているのです。神様は、私たちがただ神様の下に生きること、心のうちに神様の愛をいっぱいいただくことを期待されています。神様のために生きるとは、ただただ素直にキリストによる救いの愛をいただくことです。自分の体で神の栄光を表すとは、共に生きてくださる方がいることを信じて希望を持って生きることでしょう。