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2016.12.7 「誰を畏れて生きるのか」 出エジプト記1:15-22

1  過酷な労働

 イスラエルの民はファラオによって過酷な労働を強いられました。しかし虐待されればされるほどイスラエルの民は増えたのです。ファラオは過酷な労働によって人々の未来に対する希望を奪おうとしたのです。しかし、イスラエルの民は増え続けました。イスラエルの民は、どれほど過酷な中にあっても、希望を持ち続けていたのです。

 

2  ファラオの命令と2人の助産婦

 ファラオは、ついにその命を直接的に奪い取るように命じるのです。ファラオは二人の助産婦に、「男の子ならば殺すように」と命じたのです。小さい者、無抵抗の者、無力な者の命を社会の権力者が奪い取ろうとしたのです。

 権力を持つことは社会の未来と責任を背負っているのです。ファラオは権力者として間違った道を進んだのです。しかし、ここでは二人の助産婦によって、この出来事は阻止されていくのです。二人の助産婦は「神様を畏れる者」でした。神様は人間の破壊的行為を阻止してくださるのです。

3  助産婦たちの信仰

それにしても、なぜファラオは二人の助産婦を通して手を下そうとしたのでしょうか。ファラオがここで助産婦に命令し、民を虐殺しようとしたことは少し不自然でもあります。この不自然さは、二人の助産婦の信仰ある行為を際立たせています。シフラとプアはファラオに殺される可能性もあったでしょう。二人の「本当の権威ある神様を畏れる」という信仰を見ることができます。

私たちの生きる基準は「神様を畏れる」ことです。イエス様は「人々を恐れてはならない、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。」と言いました。私たちは神様を畏れているでしょうか。

4  神を畏れる

このあと二人の助産婦たちは子宝に恵まれたともありますが、「ファラオは全国民に命じた。『生まれた男の子は、一人残らずナイル川にほうり込め。女の子は皆、生かしておけ。』」(22)と、その状況は悪くなっていくのです。神様を畏れる行為が、この世において良い結果を生み出すとは限らないでしょう。

イエス様は「自分の十字架を背負って、従いなさい」と言われました。イエス様に従うことは、この世的に良いことが続くということではないでしょう。死に直面することもあるかもしれません。それでも、私たちは本当の権力者、人間に希望を与えて下さる方を信じていきたいと思います。