1: 最初のクリスマス
最初のクリスマスの時、イエス様はマリアとヨセフという二人の間に来られました。マリアとヨセフにとって、この出来事は、驚きであり、戸惑いと恐れであり、困惑の出来事であったでしょう。二人はすでに婚約をしており、間もなく結婚する予定の二人でした。結婚を待つ間に、突然マリアが妊娠したのです。この現実に二人は戸惑い、これからどうすればよいのだろうかと、悩み、恐れたでしょう。
2: マリアとヨセフが選ばれた理由
なぜマリアがイエス様の母親に選ばれ、そしてなぜヨセフが父親と選ばれたのでしょうか。それは本当のところは、だれにもわからないのです。ただ、それが神様の御心であって、マリアとヨセフが選ばれたとしか言いようがないです。
マリアとヨセフに、ただ一つだけ何か特徴があったとするならば、この二人はこれから新しい人間関係を作り出そうとしていたということです。イエス・キリストは、新しく人間関係を作ろうとしていた二人の間に来られたのです。それが親子、友人という関係であっても、また教会の兄弟姉妹としてという形であっても、人間が関係を作り出そうとするところに、イエス様は来られるのです。
3: 神様に委ねる
「お言葉どおり、この身になりますように」。マリアのこの言葉は、自分でどうにかしようとするのではなく、自分の弱さを認め、その弱さを神様へと委ねていく祈りです。
私たちの生きる現代の社会は、お互いに対する愛、そして、お互いの信頼が、とても伝わりにくく、分かりにくい世の中になってしまったのではないでしょうか。メールやラインといったものによる関係。電波に乗せては、私たちの信頼や愛といったものはなかなか通じません。
クリスマスのこの時に、新しく関係を作りだすために、その間に来られた方、イエス・キリストを覚えたいと思います。
4: イエス・キリストを通した関係
私たちが、お互いに向き合い生きる時、それは、自分と相手だけの関係として生きるのではないのです。イエス・キリストを通して、神様の愛を通して、お互いに向き合うのです。そこに神の愛が表されるのです。今一度イエス・キリストによる愛を、共に喜び、共に分かち合い、新たな関係をもって歩き出したいと思います。(笠井元)
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