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2017.11.26 「キリストにおいて一つ~違いを喜ぶ~」 (要約) ガラテヤの信徒への手紙3:26-29

1:  世界祈祷週間を覚えて

 今日から世界祈祷週間となります。イエス・キリストは世界の人々を「和解」させるためにこの世に来られました。私たちは、世界の平和を祈り求めていきましょう。現在バプテスト連盟では、4つの場所に宣教師を送り出しています。各地で宣教師として働かれている先生方の働きを覚え、祈りましょう。

 

2:  現実に起こっている差別

 ガラテヤの教会には、人種や身分や性別の違いをもつ様々な人々が教会に来ていたのです。このことは本来豊かなこと、恵みの出来事です。しかし、この時のガラテヤの教会の人々は、その素晴らしさ、違いの恵みを恵みとして喜んではいなかったのです。

 お互いの違いを喜ぶのではなく差別へとつなげていたのでした。ガラテヤの教会においては、お互いがイエス・キリストを信じて神の子とされたことが一番大切なことではなくなっていたのです。

 

3:  キリストを着ている者

 わたしたち人間には限界があります。どれほど、隣人を愛そうと思っても、愛せない時があります。人種や身分や性別の違い、その他、能力、肩書きの違いによってもお互いを差別してしまうことがあるのです。しかし、神様は「弱いのだから、しかたがない」とは言われないのです。

 聖書は、「キリストを着ている」と言います。神の子イエス・キリストは、自分とはすべてが違う人間を愛されたのです。イエス・キリストは命をかけて、神様と人間の間の隔てを打ち砕き、また人間同士の、身分や性別、人種の違いによる差別、隔てを打ち砕かれた出来事なのです。

 聖書は、「あなたがたはこのキリストを着ている」と教えるのです。すべての者が「キリスト」「神様に愛されている者」という共通項で繋がっていると教えているのです。

 

4:  キリストにおいて一つ

 私たちは、キリストを着ていること、キリストの愛に包まれることによって、お互いが繋がり、一つとされていくのです。私たち人間はお互いの違いをなくすことはできません。そしてそのようなことを神様は望まれてはいないのです。イエス・キリストは、私たち人間の弱さも、その限界も、十字架という愛で、打ち砕いてくださったのです。このキリストを着ましょう。キリストを着るということは信仰をもつことによって始まります。そして信仰を持つということは、この神様によって愛されていることを信じるということです。キリストによる神様の愛を信じましょう。そしてキリストを着る者とされていきたいと思います。(笠井元)