1: 標語、主題聖句から
今日の箇所は2017年度の主題聖句の箇所になります。東福岡教会では、今年度は標語を「キリストによって結び合わされて」とし、主題聖句をエフェソの4:16としました。エフェソ4:16では「それぞれが補い合い、結び合わされて、おのおのが、その分に応じて、愛を造り上げていくように」と教えられています。4月に、今日と同じ箇所から説教をしました。4月の説教ではお互いに祈ること、補いあうことをお話しました。今日は、祈りあうこと、補いあうことについて、もう少し深く考えていきたいと思います。
2: 祈り合う
「祈り合う」ことはお互いの心を一つにしていくことです。「心を一つにする」という言葉は、共に音を奏でる、シンフォニー、交響曲という言葉の語源となります。心を一つにすることは、オーケストラのように、指揮者に合わせてみんなが音を合わせるようなことなのです。
祈りあうためには、心を一つにする必要があります。そして、心の一致のためには、まず指揮者、つまり祈りではキリストに目を向けることになります。イエス・キリストに目を向け、キリストを中心として、神様に一つの祈りを献げるのです。
3: 補い合う
「補い合う」ことはお互いの違いを受け入れあうことです。共通点はお互いを受け入れる第一歩として大切なことです。「補い合う」ことは次のステップとなるのです。もう一歩深い関係となるために、今度は共通点ではなく、違うところを知るのです。「補い合う」ことは、違いを受け止め、共に支え合い生きることを目指しているのです。
神様はまったく違い、弱さだらけのわたしたちを愛してくださっています。そして愛の完成のために、私たちに「補ってほしい」と必要とされているのです。補い合うことは私たちがお互いを必要としている、その必要性に気が付くことから始まるのです。
4: キリストによって結び合わされて
わたしたちが、共に祈り合うこと、補い合うことはすべてが神様のため、神様の愛がこの世に表され、広げられていくためです。
4月の総会で教会の活動計画を承認しました。具体的には、ピクニックに行くことや、信徒会を行うこと、そして祈祷会に参加することなどを確認しました。年間活動計画では、「祈りの時を持つ」として、「一年に一回以上の祈祷会の参加を促す」と承認されました。祈祷会で心を合わせて祈りましょう。
私たちが生きるその土台には、イエス・キリストがいてくださるのです。私たちはイエス・キリストによって結び合わされていくのです。祈り合うことも、補い合うことも、すべてがキリストを土台としてこそ成り立つのです。私たちはイエス・キリストを土台として、新しい一年も歩き出していきましょう。(笠井元)