1: 出エジプト
出エジプト記は名前の通りイスラエルがエジプトを出ていく話です。イスラエルの民は神様の御業によって奴隷という立場から解放されていき、19章からの場面で十戒が与えられます。しかし、イスラエルの人々は32章から金の子牛を自分たちの神として造り、神から離れていくのです。
出エジプト記におけるイスラエルの人々は、神様に忠実であったとは言えません。そのイスラエルの姿に対して、神様はイスラエルを滅ぼそうともしたのですが、モーセの執り成しによって、もう一度イスラエルと共に歩んでいこうとされたのでした。
2: 命じられたとおりに行った
35章からもう一度幕屋建設の命令がなされていくのです。幕屋の建設がなされ、そして今日の箇所となります。今日の箇所の最初と最後(出エジプト記39:32、43)では「神様がモーセに命じた通りに行った」と言われます。この行いが40章になっても続きます。(出エジプト記40:16,19,21,25,27,29,32)40章では、7回「主が命じた通りだった」と報告されます。
神様はイスラエルと共に歩む道を選ばれました。イスラエルの人々は、神様の憐れみに対して「命じられた通りに行う」という行為で応答していったのです。
3: 神様の命令
神様の命じた通りに・・・神様の命令とは何か。イエス様は神様に従うことについてマタイ22:37-40で教えます。第一に「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」第二に「隣人を自分のように愛しなさい。」ということです。
イスラエルの人々に十戒が与えられました。それは恵みの教えです。「こう生きなければいけない」ではなく「このように生きることで、あなたは神様の愛に生きることができる」と教えているのです。私たちは恵みとしてこの二つの神様の命令に従い歩んでいきたいと思います。(笠井元)