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2019.3.3 「人生に関わるイエス・キリスト」(要約)  マタイによる福音書9:27-34

1:  ダビデの子

 ダビデとはイスラエルが一番の繁栄していた時の王様です。ダビデはイスラエルの英雄であり、繁栄の象徴、希望の姿です。「ダビデの子」とはイスラエル民族の栄光が回復する「救い主」を意味しています。

 

2:  信仰の問い

 「憐れんでください」と叫んだ、二人の盲人は一体何を求めていたのでしょうか。イエス様は二人に「わたしにできると思うか」と肉体の癒しについてだけではなく、信仰を問われたのでした。二人の盲人は「はい、主よ」と答えます。二人は、イエス様こそが「自らの主、救い主であると信じる」と答えたのでした。

 

3:  決断

 二人はなぜこのような大きな決断ができたのでしょうか。イエス・キリストは盲人二人の叫びを聞き、問いかけてくださった。会話をしてくださった。ここにイエス・キリストが二人の人生に関わり、寄り添い、生きておられることが表されているのです。ここに、神様の愛を感じたのでしょう。神様による癒しは肉体的な癒しだけではなく人生に生きる希望を与える出来事です。

 

4:  御言葉に忠実である大切さ

 イエス様は二人に「このことは、だれにも知らせてはいけない」(9:30)と言われました。しかし、二人はイエス様のことを言い広めます。目を開かれた二人はイエス様を裏切る気などなかったでしょう。それでもイエス・キリストの御言葉に従わないで、自分勝手な判断で生きることは結局イエス・キリストを十字架に向かわせることとなってしまうのです。

 

5:  疑う心と信じる心

 イエス様は口の利けない人を癒されました。癒しを見て、群衆は驚き、ファリサイ派の人々はイエス様を敵視するようになったのでした。イエス様の御業を見る私たちの心の中には、イエス様を喜んで受け入れる心と、反抗し受け入れない心とが生まれるのです。私たちには「疑う心」も、また「信じる心」も必要です。その基準は、人間から出ているのか、神様から出ているのかを見極めることです。私たちは道を踏み外すこともあるでしょう。それでも、イエス・キリストは私たちを愛してくださっています。私たちはこの神様の愛の御言葉に耳をかたむけ、その目をイエス・キリストに向けて生きていきましょう。(笠井元)