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2019.4.28 「福音の種を蒔き続けよう」(要約)  詩編126:1-6

1:  結果を求める社会

 現代社会では結果がすべてとなっています。その過程において起こった出来事や、向かっている方向性などは関係なく、結果が評価に直結しているのです。社会が求める結果は経済的な豊かさです。人間としての権利が奪われ人格が傷つけられたとしても、平和ではなく争いを起こしてでも、経済が豊かになる結果を求めてしまっているのです。それは教会も同様です。結果だけを求める道にへ進もうとしていないか気を付ける必要があります。

 

2:  嘆きと賛美

 イスラエルは過去に大きな困難に直面してきました。国は分裂し北はアッシリア、南はバビロニアによって制圧され人々は奴隷として連れて行かれたのでした。神様に選ばれた民とされたイスラエルは一度滅んだのです。しかし、そのようなイスラエルがペルシャのキュロス王によって解放されていくことになります。この捕囚からの解放による希望を神様の御業として賛美しているのです

 

3:  嘆きと向き合う

 今日の箇所における賛美は希望を歌います。希望は現実の困難に立ち向かう強さを与えるのです。私たちは困難に出会うとき、嘆きに囚われ嘆きを生み出す道を進んでいくことがあります。暗闇から暗闇を生み出していく道を歩いてしまうことがあります。

 私たちがきちんと嘆きに向き合うためには希望が必要なのです。今日の喜びの賛美は、今苦しみの中にある者が暗闇に囚われることなく希望に生きるための賛美なのです。

 

4   希望を持つ人生

 ネゲブは乾燥地帯で、なかなか雨が降ることのない地帯ですが、冬になると突如として雨が降り、川が出来るのです。ネゲブの川とは、何もないと思っていても毎年必ず生まれる川の流れのことで、苦難の中にも必ず与えられる神様の救いを表しているのです。人間には見えなくても神様は働かれています。変わることなくネゲブに自然と川が出来るように、神様は変わることなく働いていてくださるのです。

 神様は十字架という嘆きを復活という希望に変えられました イエス・キリストは死を打ち破り、復活されたのです。復活はイエス・キリストが命を懸けて創造された決してなくなることのない希望です。私たちは嘆きという現実にあっても、イエス・キリストによる福音の種を蒔き続けましょう。そこに必ず希望を見ることができるでしょう。(笠井元)