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2019.8.18 「神の主権~種を蒔き、耕す方」(要約) マタイによる福音書13:1-23

1:  すべての場所に種は蒔かれた

 一番に見たいのは、種を蒔く人の存在です。種を蒔く人は、いろいろなところに種を蒔いたのでした。イエス様の時代、パレスチナでは、とにかく手当りしだい種を蒔いて、それからその土地を耕し、種に土をかぶせていたそうです。種を蒔く人は、道端や、石だらけの所、茨の間にも種を蒔いたのです。つまり、神様はすべての人間に御言葉を与えてくださっているのです。

 今日の話の大前提に、種はすべてのところに蒔かれた。神様はすべての人間に御言葉を与えられているという大前提があるのです。

 

2:  種が蒔かれた4つの場所

 種が蒔かれた4つの場所。一つ目は「道端」です。蒔かれた御言葉を心に受け取る前に、その種は誰かによって無かったものとされ、見ても聞いてもいない者とされていくということでしょう。二つ目は「石だらけの土地」です。根っこのない信仰。それは「自分のためのキリスト」から「キリストのための自分」へと変換することができていない心の状態です。三つ目は「茨の間」です。教会生活はきちんと行うけれど、それは自分が困らない程度に、自分の生活がくずされない程度にというような姿です。四つ目は「良い土地」という心の状態を表します。

 

3:  すべての者のために来られたイエス・キリスト

 10-17でイエス様は「あなたがた」と「あの人たち」、「持っている人」と「持っていない人」と明らかに二つの人たちに分けられています。この言葉を理解するために、神様はすべての者に種を蒔かれた、すべての人間を愛されているという大前提を忘れないで読む必要があります。神様の愛から外れる人はいないのです。本来、人間はすべての者が「救い出されていない者」でありながらも、イエス・キリストの十字架と復活によって「救い出される者」とされたのです。

 

4: 耳のある者は聞きなさい

 イエス様は「耳のある者は聞きなさい。」と教えました。「聞く」ことは「行動」を伴います。私たちが生き方を変えるためには「聞くこと」が必要です。神様の声を聞き、隣人の声を聞くこと、そして自分の思いをきちんと聞いていくことも大切です。

 私たちが「良い土地」となることは、神様の御言葉を聞き、イエス・キリストという種をいただき、神様に耕されていただくことによるのです。今、キリストという種を心に頂き、その愛を表す者として生きていきましょう。(笠井元)