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2019.9.22 「希望の種蒔き」(要約) マルコによる福音書4:1-9

 私たちには神の支配は直接目に見えませんが、主イエス様の譬を通して、日常の生活の実感の中で神の国の確かさを味わうことができます。今朝はマルコ福音書4章1節~9節を読みましょう。この譬は、極めて単純で、力と喜びに満ちたものです。豊かな収穫を信じて農夫のように種を蒔こう、神様ご自身は農夫のように大らかに種を蒔き続けておられる、その励ましに応えて私たちも種を蒔こうと呼びかけています。

 

1.二種類の種蒔き

 農業には2つのやり方があります。「粗放農業」と「集約農業」です。集約的農業は、手間隙をかけて単位当たりの土地から出来るだけ沢山の収穫を得る農業です。種籾を蒔いてまず苗床を作り、注意深くそれを育て、それから田植えをして、肥料をやり、農薬をまき、草取りをし、それは、それは手間隙をかけるわけです。しかし、粗放的農業というのは、北海道のような広い土地で行われていて大らかです。

 

2.イスラエルの農業

 まず、種を蒔いて貴重な雨が降ったら耕やすらしい。

 

3.種の行方と結果

 すると、農地以外にも種が落ちて、いろいろな育ち方がある。

 

4.希望の種蒔き

 しかし、農夫は種には命が宿っており、種と大地には実をならせる力があることを信じて、ひたすらに種を蒔きます。主イエスは言われます。「ほかの種は良い土地に落ちた。そしてはえて、育って、ますます実を結び、三十倍、六十倍、百倍にもなった」(8節)。

 

5.私たちの課題:忍耐と希望をもって種蒔く

 種を蒔くということは、み言葉を語ることであり、祈ることであり、愛することであると言って良いでしょう。私たちは、み言葉を語る、伝道するとすぐに収穫を期待するのです。蒔いたすべての所から効率的に収穫を期待し、すぐ落胆し、不平を言い、やがてやめてしまう。しかし、自分の蒔いた種を全部自分で収穫するのではないのです。

 

6.種にはいのちの力が宿っている

 自分の無力さや他の人間の罪深さを見るのではないのです。神のみ言葉にはいのちの力が宿っていることを見るのです。聞くのです。イザヤ55:9~11。神のみ言葉には私たちを支え、変えていく力があることを信じましょう。私たちはしばしば他者が蒔き、苦労して育てたものを刈り取らせていただくことが多いのではないでしょうか。そうであれば、私たちの蒔いた種がどこかで実を結んで、誰かが刈り取っていると想像すると楽しくなります。日常の愛の働きもどこか同じことです。(松見俊)