1: イエス様が祈っておられる
イエス様は弟子たちを押し出し、ご自身は祈りへと向かいました。イエス様の祈りの中には弟子たちが守られるための祈りがあったでしょう。同じように、私たちが歩む道において、イエス様は私たちのために祈ってくださっているのです。
2: 荒波に飲み込まれる信仰
弟子たちが乗った船は逆風に悩まされます。弟子たちの船は、いつ沈むか分からないような小さい船です。弟子たちの信仰は少し風が吹くとくじけてしまう弱く小さな信仰でした。
3: 恐れの中で
弟子たちが脅えて悩む中、イエス様が一歩一歩近づいてきてくださいました。しかし、恐れのなかにあって弟子たちはイエス様をイエス様だとは理解できなかったのです。恐れは人の目を盲目にさせます。恐れる者にイエス様は「安心しなさい」と話しかけます。主イエスは、恐れる私たちの隣に来てくださるのです。
4: 湖の上を歩き出したペトロ
イエス様の励ましを受けてペトロは歩き出します。ペトロの歩き出した道は湖の上です。ペトロは恐れの中にあって、イエス・キリストに目を向けて歩き出しました。しかし、その信仰の歩みに、強い風が襲い掛かります。ペトロは風に心を奪われてしまい、イエス様から目をそらしてしまうのです。恐れの中にあって、イエス・キリストを見つめ歩き出した。しかし、すぐに別のものに心を奪われてしまう。まさに、信じて、疑ってと繰り返す姿があるのです。
5: 捕まえて下さる方
ペトロは沈みかけていく中で、「主よ、助けてください」と叫びました。そのイエス様はペトロを手を伸ばして捕まえてくださるのです。イエス・キリストは、私たちのことを、手を伸ばして捕えてくださるのです。この世に生きることは逆風のなか船をこぐようなことであり、湖の上を歩くような試練の繰り返しです。試練の中にあってイエス・キリストが共にいてくださり、手を差し伸べ、私たちを捕まえてくださっていることを覚えましょう。
どのような恐れや不安、疑いの中にあっても、イエス様に目を向け、イエス様に「助けてください」と救いを求めていきましょう。ここに、私たちの信仰が育てられていくのです。(笠井元)