1: 神様を自分の神様とする
ダニエル書1章の中心内容は、神様を自分の神様とするということです。神様を自分の神様として生きていくとは、どのようにして生きていくことでしょうか。聖書では「自分を愛するように、隣人を愛しなさい」と教えています。神様を自分の神様とするということは、「神様に愛されている者として生きていく」ということです。
2: ダニエルの信仰
この時、バビロンという国が、ダニエルたちユダヤ人を支配していまいた。バビロンはユダヤ人に言うことを聞かせるために、習慣、名前、食べ物など、すべてをバビロン人と同じようにさせたのです。その中でダニエルは自分の信仰を守るために「肉類、お酒」は食べないとしたのです。「肉類とお酒」を食べることは、バビロンの神様を神様とする行為だったのです。ダニエルは「肉類とお酒」を食べないことによって、神様を自らの神様とした。これがダニエルの信仰です。
3: 何をすればよいのか
私たちは、神様を自らの神様とするために何ができるのでしょうか。私が小学生・中学生のころ、悩んだことの一つは礼拝に出席することです。礼拝に出席することはとても大切なことです。ダニエルは、この後、礼拝禁止令が発令されたにも関わらず神様を礼拝したことで、ライオンの洞窟に投げ込まれましたが、神様に守られました。
ただ健康上の理由や仕事などで礼拝に出席できない方もおられます。では礼拝に出席できないときはどうすればよいでしょうか。聖書を読むこと、讃美歌を歌う事、祈ること、何よりも、その方法を考えること、神様が愛してくださっていることを忘れないためには、自分は何をすればよいのかと考えていくことが大切だと思います。
4: 神は離れてはいかない
では、神様を忘れて、離れていった者はどうなるでしょうか。神様は、神様を離れていったヨヤキムを代表とするイスラエルの民を見捨てず、バビロンで苦しみ、辛い思いをしているイスラエルの民と共におられたのです。神様は、どのような時であっても、私たちと一緒にいてくださるのです。神様から私たちを離すことはないのです。そのために、この世界にイエス・キリストが来られたのです。
5: 神の知恵をいただく祈り
今日の箇所では「知恵」、「知識と理解力」という言葉が何度も出てきます。神様は「知恵」、「知識と理解力」をダニエルに与えました。これはダニエルが人間として素晴らしいのではなく、神様が私たちに必要なものを与えてくださるということです。私たちは、神様から必要な力が与えられるために祈りましょう。そして、隣の人と祈り、祈られる者としていきたいと思います(笠井元)