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2020.4.19 「自分の思いではなく、神様の思いに生きる」(要約) マタイによる福音書16:21-28

1:  神の思いを求めて生きる

 今日から、各自が家庭で礼拝を持っていただくこととなりました。今、世界中の誰にも、どのような道を選ぶことが正しいことなのかはわからないでしょう。ただ、今だけでなく、どのような時もですが、何を求めて生きることが大切なのかは分かると思います。それは自分の思いではなく、神様の思いを求めていくことです。そして神様は「隣人を愛しなさい」と言われました。私たちが選びたい道は、このような困難の中にある時こそ、隣人を愛するということを覚えたいと思います。

 

2:  受難予告

 イエス様は、ご自身が苦しみを受けて、殺されると言いだしたのでした。弟子たちにとって、このような言葉は到底理解できなかったでしょう。救い主が十字架につけられ死ぬということは普通に考えたら、人間をつまずかせるものであり、愚かなものなのです。イエス様はこの躓きであり、愚かなこと「メシアの死」を予告されたのでした。

 

3:  ペトロの反応

 イエス様の受難予告に対して、ペトロは「主よ、とんでもないことです。そんなことがあってはなりません。」(22)といさめ始めたのでした。ペトロの言葉は、別の意味では「あなたに憐れみがありますように」という意味を持ちます。ペトロはイエス様がファリサイ派、サドカイ派などユダヤの民からの反対を受けて、悲観的になってしまっていたと思い、イエス様を励ましたのです。

 

4:  神様の思いから外れる 

 しかしペトロの言葉はペトロ自身のための言葉であったのです。「イエス様、私たちがあなたについてきたのは、あなたがこの世界で力ある方として王となられるためです。だからこのような弱気なことを、言わないでください」という思いがペトロの心の中にあったのです。神様の御心から外れてしまうこと。これがいわゆる「罪」、人間の「弱さ」です。

 

5:  自分を捨てる

 わたしたちは決して手放すことができない「自分」というものを持っています。皆さんは、今、何を手に握りしめて生きているでしょうか。最後まで手放すことができないのは何でしょうか。「自分を捨てる」ということは神の愛を受け取ることです。

 

6:  十字架を背負う

 共に生きて、共に苦しむ方、十字架のイエス・キリストを受けいれ、従いていくことに自分の十字架を背負っていくということを教えられます。今、私たちは困難の中にあります。神様の導きは十字架でとどまるのではなく、復活という新しい命の道を開いてくださることを信じていきましょう。(笠井元)