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2020.8.30 「人生のよりどころ」(要約) マタイによる福音書19:13-22

1:  無力な者

 ここでは「子ども」のことを何よりも、小さい存在として意味しています。イエス様はこの子どもたちを祝福されました。子どもは依存していないと生きていけない、弱い者としての象徴として表されているのです。私たちは今、新型コロナウイルスや自然災害を前に、自分たちの無力さを感じています。子どものような者とは、自分の無力さを受け入れ神様により頼む者を意味します。子どものように、神様に委ねる者となりなさいと教えられているのです。

 

2:  何をすればよいのか

 一人の青年がやってきます。青年は多くの財産をもち、まじめに誠実に生きていたのです。何でも持っている者。それがこの青年でした。青年はユダヤの律法も守り、できる限りのことはなんでもしてきたはずなのに、「何かが足りない」と感じていたのです。

 青年の間違いは「何かをすることで、永遠の命を得ることができる」と考えていたということです。それに対してイエス様は「何かをすることで永遠の命を得ることができるのではない」ことを教えられているのです。

 

3: どこによりどころを置くのか

 イエス様はこの青年の一番の問題を見抜かれていた。それはその人生のよりどころを財産に置いていたということです。つまり、この青年と神様とを隔てるものとして財産があったということです。

 

4: 完全な者

 わたしたちは、自分と神様とを隔てるものとして何を持っているでしょうか。財産でしょうか。それとも知恵や力や権力でしょうか。または、病気や欠点、自分の弱さといったものでしょうか。

 私たちは、人生のよりどころとして何を持っているのでしょうか。イエス様は「子どものようになりなさい」と言われました。つまり、自分の無力さを受け入れ、神様に委ねるという心を持つことを求められたのです。私たちは、ただ神様のみにより頼み生きていきましょう。(笠井元)