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2020.11.8 「本当の賢さとは」(要約) 箴言26:1-12

1:  26章に記されている「愚か者」

 今日の説教題は「本当の賢さとは」としましたが、箴言26章から聖書の教える「愚かさ」と「賢さ」について学んでいきたいと思います。今、私たちは新型コロナウイルスという大きな問題に直面しています。この困難の中で、どのように生きればよいのでしょうか。何が「賢く」何が「愚か」なのでしょうか。私たちは何をもって判断し、行動するのでしょうか。どこに判断基準を置くのでしょうか。その判断は何のためであり、何を大切にしているのでしょうか。

 今日の箇所に語られている「愚か者」とは、12節では「自分を賢者だと思い込んでいる者」、つまり「自分は賢いと思い込んでいる者である」と語るのです。 

 

2:  自分を正当化する者

 自分を賢い者だと思っている人とは、自分を正当化しようとする人でもあります。日本の総理大臣は安倍さんも菅さんも、自分たちを正当化するために自分たちの非を認めることなく「知らぬ存ぜぬ」「答えられない」と、まったく回答をしないのです。自分を賢い者であると考える愚か者。自分の考え方や行いだけを正当化しようとする愚か者は、神を神として認めていないのです。

アメリカの大統領であった、ブッシュ大統領は神様のことや信仰のことを頻繁に口にしました。しかしブッシュ大統領が神や信仰を語るときは、決まって自分の考えやアメリカの軍事行動を正当化するために使っていました。神様の存在を認めているのではなく、自分の考え方や行いを正当化させるために神様を利用したのです。

 

3:  自分の愚かさを知る

本当の賢さとは、神様の前に立ち、自分がいかに愚かであるかということを知ることなのではないでしょうか。自分が賢いと思っているほど愚かなことはないのです。(ルカ18:9-14神様は御子イエス・キリストの命をかけて私たちを愛されたのです。私たちは、自分が愚かな者であり、弱い者であるということを認め、神様の愛を受け取りましょう。

私たちは困難の中、何を基準に行動するのでしょうか。何が本当に賢い者としての判断なのでしょうか。今日の言葉から学ぶならば、それは、自分は正しい者ではなく愚かな者であると認めること、自分の判断は間違っていないとしないこと、神様の前にへりくだり自分の弱さを認めていくことから始まるのだと思います。へりくだり神様の前に立ち続けて生きる時、必ず神様が良い道を与えてくださることを信じましょう。(笠井元)