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2020.11.25 「パウロの回心 み言葉による招き」 使徒言行録21:37-22:21

1. 騒ぎの背景

この騒ぎの直接の原因はユダヤ人の誤解でした。彼らは、パウロがエルサレム神殿の境内に異邦人を連れ込んで、神殿を冒涜したと勘違いしたのです。ただこの誤解が生じた背景には、ユダヤ人たちが以前からパウロに対して深い憎しみ、敵意を抱いていたということがありました。

ユダヤ人たちは、パウロは、ユダヤの信仰を捨て、ナザレ人イエスを救い主キリストとする新しい信仰に転向し、神の民イスラエルとしての信仰を捨てた裏切り者と考えていたのです。

 

2. ユダヤ人の理解を得るため

パウロはユダヤ人たちにできるだけ理解してもらえるように配慮しながら語ります。まずパウロは自分の生い立ちを語ります。パウロは、「自分はキリキア州のタルソスで生まれ、都エルサレムで育ち、ガマリエルのもとで律法について厳しい教育を受けた」と語ります。そして、皆さんと同じように熱心に神様に仕えていたこと、だからこそ自分を殺そうとしていることを理解していると語るのです。

 

3. キリストのみ言葉によるパウロの回心

パウロの回心の時、天から強い光が照らしたのです。「真昼ごろに周りを照らす」とは明るい時間にあって、さらにその周りが光で照らされたのであり、その光の強さを強調しています。

22章と9章の違いからここで語りたいこと見えてきます。(使徒言行録9:7)9章では、同行者たちは声は聞こえたけれど、だれの姿も見えなかったのでした。しかし、今日の箇所では逆に光は見えたけれど、その声は聞こえなかったのです。(22:9パウロが主イエス・キリストの言葉を聞いて回心したことを強調しています。キリストのみ言葉は人間を変える力があるのです。

 

4. み言葉を伝えるために神に選ばれた

9章でアナニアはダマスコに住む一人のキリスト者と言われていますが、ここでは「律法に従って生活する信仰深い人で、そこに住んでいるすべてのユダヤ人の中で評判のよい人でした」(12)とあります。ここではユダヤ人が先祖代々信じてきた神様がパウロを選ばれ、そのみ言葉を語る者とされたと語ります。(14-15)パウロの回心は、ユダヤの神様を捨てたとか裏切ったということではなく、ユダヤ人が信じ、仕えてきた神様から選ばれた出来事なのです。パウロは、キリストのみ言葉を聞き、キリストを伝えるために生きる者とされたのです。

 

5. 神の招きに応える

 パウロは17節でエルサレム神殿で祈っていました。ユダヤの信仰の中心的場所です。ここでパウロは主に出会い、「異邦人のために遣わされた」のです。

 

今日の箇所において、パウロは自分自身の回心を通して、自分は神様に選ばれ、招かれた者であり、その招きに忠実に仕えて歩んでいることを主張しているのです。今日の記事は、神様の招きを教えています。神様はみ言葉によって招かれるのです。私たちは自分が神様のみ言葉を聞き、その招きに応答しているかを点検していきたいと思います。(笠井元)