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2020.12.23 「パウロ暗殺の陰謀」 使徒言行録23:12-35

1. 伝道の働きが受ける妨害

ユダヤ人はパウロを殺す陰謀を企み、誓いを立てました。誓いを立てるということは自分を呪いの下におくということでもあります。自分たちは呪われ死んでもよいという覚悟をしたということです。40人の人は命を懸けて、パウロを殺そうと覚悟したのです。

キリスト教の信仰は、神様が福音の担い手を用いて伝道がなされていました。つまり、その人が死ねば、キリスト教の福音の拡大は押しとどめられると考えられたのです。今、キリスト教の伝道を止めるためには、その教会、教派の働きを止める必要があるでしょう。つまり、教会の働きが止められてしまえば伝道が止まってしまうということです。そして、この世は、いつも神様の働きを止めるために動いているのです。この世は、命をかけて、教会の働きを妨害してくるのです。

 

2. 神の働き

 今日の箇所では、神様とか聖霊という言葉は出てきません。しかし、背後で働かれている神様の働きを見ることができるのです。12章でペトロが牢に入れられ鎖でつながれていた時は天使がやってきて、ペトロを助け出しました。16章ではパウロとシラスが祈る中、大地震が起きて牢は開かれたのです。しかし、今日の箇所では、一人の若者の働きから始まって、人間のそれぞれの働きによってパウロは救い出されたのでした。

 神様は、福音伝道のため人間を用いられます。この時、パウロは自分よりも弱い者によって救われていくことになるのです。神様の助けは、自分よりも弱いと思っている者から得るかもしれないのです。私たちは先入観にとらわれずに、他者の言葉を聞く必要があります。また、どれほど人間が決心して、入念に練った計画だとしても、そこに神様の御心がなければ、その道は開かれないのです。

 

3. 希望を持ち続ける

 23節以降の部分からは、神様がローマの軍隊をも用いてくださるということを見るのです。 

 千人隊長リシアは歩兵200名、騎兵70名、補助兵200名をもって護送をしました。ユダヤには1000人のローマ兵がいたとされますので、その約半分の兵隊を使って護送したとなると、驚くべき大人数です。パウロがローマの市民であるので総督に裁判権があります。間違ってもユダヤ人に殺されるわけにはいかないのです。

 この時、エルサレムからカイサリアに送られたのですが、その距離は100キロほどで一日で行くことが出来る距離ではありませんでした。この記事は時間や地理的な正確さには欠けています。ルカが伝えているのは、神様が、ローマの軍隊、千人隊長、総督さえも動かして、パウロは守られていったことです。

 

 パウロは40人のユダヤ人が、パウロを殺そうとしたところから始まる形でローマに行くことになりました。私たちも必ず神様が私たちの思いを超えて道を開いてくださることを覚えて歩んでいきましょう。(笠井元)