1: 一年を振り返って
昨年は皆さんにとってどのような年であったでしょうか。昨年は世界中に新型コロナウイルスが感染していき、これまでの生活とは全く違う生活「新しい生活」をすることになったのです。新型コロナウイルスの感染が収まらない中、私たちは新しい一年を迎えました。私は新しい一年を歩むにあたり「良かった」と思える一年を過ごして行きたいと思うのです。
昨年の一年間は艱難の年でしたが、ただ苦しいだけの年だったのでしょうか。新型コロナウイルスという困難に入れられる中、多くの人々と支え合い、励まし合い、祈り合い過ごすことが出来たのではないかとも思うのです。
2: 関係の断絶と差別
新型コロナウイルスには沢山の問題があります。そのなかでも、二つの大きな問題があると思います。一つは「関係の断絶」、もう一つは「差別」です。この「関係の断絶」と「差別」という問題はもともと、この社会にあったのです。私たち人間は本来、他者と共に生きることができない。それが、わたしたち人間です。
3: 罪の中にとどまること
「罪の中にとどまろうとする」ことをわかりやすく言うと「自分はこのままでいい」とすることです。罪に生きる人間が、自分の欲望を抑制することがなければこの社会は崩壊してしまうでしょう。
神様は、ありのままの私たちを愛してくださいました。だからこそ、私たちは神の愛を受けて、キリストに結ばれた者として変えられていきたいと思うのです。私たちが他者を愛し、他者と共に生きていくために、神様は私たちに愛を与えてくださったのです。
4: 新しい命に生きる
私たちの罪はキリストによって死んだのです。そして私たちはキリストの復活によって、新しい命に生きる者とされたのです。新しく生きる命は、人間の力によって、少しずつ得ていくものではありません。大きな決断があるのです。神様が人間を愛するという決断であり、人間がその愛を受け取るという決断です。
新しい一年が始まります。私たちは何を基準にして、何を捨て、何を残して生きていくのでしょうか。聖書は、神様の愛を受け取って生きる道を示しています。私たちはただ神の愛に繋がり、どのような困難のなかにあっても共に祈り合い、励まし合って歩んでいきましょう。(笠井元)