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2021.1.27 「復活を信じるパウロ」 使徒言行録25:13-27

1.総督フェストゥスとアグリッパ王

 総督フェストゥスのところにアグリッパ王とベルニケがやってきました。アグリッパ王とはヘロデ大王のひ孫、アグリッパ1世の息子、アグリッパ2世です。ベルニケはアグリッパ2世の妹です。末の妹ドルシラはフェストゥスの前任、総督フェリクスの妻です。アグリッパ2世はユダヤ戦争の時にローマ軍と同盟しエルサレム神殿を破壊したとされ、ヘロデ王朝の最後の王とされています。

 フェストゥスは、アグリッパ2世とベルニケにパウロの訴訟事件について報告します。このあとパウロは総督フェストゥスとアグリッパ王に謁見することになります。このことは使徒言行録9:15において、パウロの回心の時に、神様がアナニアに語った言葉「行け。あの者は、異邦人や王たち、またイスラエルの子らにわたしの名を伝えるために、わたしが選んだ器である。」(使徒言行録9:15)という言葉が成就した場面ともなるのです。

 

2.アグリッパ王に謁見する 

 パウロはアグリッパ王、千人隊長、町のおもだった人々の前に立たされるのです。ここでパウロの弁明の舞台が整ったのでした。パウロが皇帝に上訴したことから、パウロを皇帝のもとへ送ることになっていたのです。フェストゥスはアグリッパ王が何かパウロの罪を見つけてくれることを期待していました。

 この場面はイエス様が十字架に向かう場面ととてもよく似ているのです。イエス様はローマの総督ピラトからヘロデ・アンティパスに送られました。パウロも同じようにローマの総督フェストゥスからアグリッパ王の前に立たされるのです。この時の違いは、イエス様は沈黙をして十字架に引かれていったのに対して、パウロは弁明をし、死に向かっていくのではなく、ローマへの福音伝道のための道を歩んでいったということです。イエス・キリストの十字架の死によって、同じように歩む者は、死ではなく命に生きることを見ることが出来るのです。(ローマ6:4-11)キリストの死によって、私たちは命を得たのです。

 

3.復活を信じるパウロ

パウロは「イエスは生きている」と主張したのでした。今日の箇所では、フェストスはパウロが「死んでしまったイエスのことを生きている」と言っているとするのです。パウロだけではなく、キリスト者の信仰の中心には、イエス・キリストの十字架による死と復活があるのです。

 復活のイエス・キリストに出会うとき私たちは変えられるのです。パウロは、キリスト者を迫害する者でしたが、そこから180度変えられ、むしろキリストの福音を宣べ伝える者とされたのです。

 

今、新型コロナウイルスという未知の感染症による不安の中にあります。イエス・キリストの復活を信じるということは、不安や恐怖、死の力を超えた、神様の力、復活という希望を信じるということです。私たちは、イエス・キリストの復活を信じて、この苦難の日々から新しい希望を頂いていきたいと思います。(笠井元)