1: 神様を賛美する
エフェソ書は6章からなるもので、それほど長い文書ではありません。しかし、キリスト教にとってとても大切なことが記されているのです。今日の箇所では、「創造主なる神」、「贖い主なる子、キリスト」、「救いをもたらし、保証する聖霊」として、キリスト教の三位一体の考えの原点の一つが記されているのです。キリストによる一致、光の子として歩む事を勧めています。この中心にある教えは、神様の愛を受けて、賛美して生きることです。
2: 運命論と因果応報
私たち人間には変えることのできない現実が迫ってきます。病気や災害や事故。私たちの人生には、予期せぬ苦しみが突然襲ってくることがあり、それを「運命」とすることがあります。また逆に、自分の行ったことが自分に返ってくる。このように考えるのが「因果応報」という考えです。皆さんは、このような考えに、神様の不公平感をもったことはないでしょうか。
3: 神の選び
キリスト教には「予定論」というものがあります。今日のエフェソ書では、天地創造の前に、神の御子イエス・キリストによって、すべての人間が選び出されたと語ります。神様は御子イエス・キリストによって、すべての人間を神の子、聖なる、汚れのない者とされたのです。これは、「運命」でもなければ「因果応報」でも、誰かが選ばれ、誰かが捨てられるという「予定論」という考えでもありません。神の意志と神の決断による愛の出来事です。
4: 救いを受け取る
私たちは何かしら大切なものを持っていると思います。皆さんにもこれだけは手放したくないというものがあると思います。私たちは、それらを手に入れたときに喜び、手放すときに悲しむのです。皆さんは、今、何を握りしめているでしょうか。そのような私たちが一番大切にしているものを手放し、神様に目を向けるとき、私たちは神様の愛を知るのです。
私たちの人生には、良いこともあれば悪いことも起こります。しかし、どのような時も、私たちは神様の愛に目を向けて、受け取っていきたいと思います。(笠井元)