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2021.4.25 「キリストの約束」(要約) マタイによる福音書18:18-20

1、二人か三人?

「二人または三人がその名によって集まるところには、私もその中にいる。どんな願い事であれ、二人が地上で心を一つにして求めるなら、私の天の父はそれをかなえて下さる。」この言葉を文字通りの解釈をすると、ある疑いを抱かせてしまう恐れがあります。「二人また三人による集まり、祈りでなければ、イエス様が隣にいて下さらないのかもしれない。一人でどんなに熱心に求めても、一人の力では弱いから、その祈りや願いが神様に叶えてもらえないのかもしれない」と。今日の聖書の箇所では、一体イエス様が何をおっしゃりたいのでしょうか。

 

2、祈りについて

古代ユダヤ教では、集まって共同の祈りを捧げるには成人男子十人が必要とされました。しかし、イエスキリストの名によって集められた共同体、すなわち教会は、その制限を捨て、二人でもよい、いや、二人さえいればよいとしました。つまり、人数が多ければ多いほどいいと言っているのではなく、逆に「人数は問題ではないよ」と教えたのです。ユダヤ教の伝統にしろ、キリスト教の教えにしろ、注目すべき共通点は、ここでの祈りは、信仰の共同体を前提としたものであるという点です。

 

3、個人化と共同体

 現代において、「共同体」という言葉より、「コミュニティ」「地域」「所属」「連帯」「絆」が良く使われています。理由は二つあると思います。一つは、私たちの人間社会は、人々の「つながり」によってしか形成されない点です。もう一つは、世界的規模で進行する「個人化」現象が関係すると思われます。近代においては、生産技術や交通手段、インタネットによる通信手段の発展によって、人々の社会生活の範囲が広がり、伝統的な共同体は衰退しつつあります。更に「個人化」という思想の影響で、個人の自由が重んじられ、それに加え、競争社会の生きづらさ、雇用問題、高齢化、若者の一人暮らし、複雑な人間関係から逃げ出してしまいたい世代が増える中、共同体の構築が非常に難しくなってきています。

 

4、キリストの約束、神の共同体

 

 しかし、イエス様の、昔や今の時代に生きる人々に、信仰の共同体を与えているという約束に注目したいと思います。イエス様が約束してくださった共同体は、イエスご自身が共にいてくださる場所、弱くて小さい他者に仕える場所、和解と平和のために祈り、働く場所です。教会で神の前に立つということは、神の恵みへの応答であり、個人化の現代社会に生きる私たちの自由かつ信仰による選択なのです。(劉雯竹)