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2021.4.28 「自由に神の国を宣べ伝える」 使徒言行録28:11-31

1.        パウロを励ます兄弟姉妹

 ローマのキリスト者、兄弟たちはパウロをピイフォルムとトレス・タベルネまで迎えに来たのです。このことに、パウロは神様に感謝し、勇気づけられたのでした。

 ここに教会の意味を教えられます。教会とはイエス・キリストを中心として、お互いに痛みを分かち合い、励まし合う共同体です。教会は神様の愛、神の国を垣間見ることができる場所です。「しかし、わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、わたしたちは待っています。」(フィリピ3:20)キリスト者は神の国を祖国とした、この世における異邦人、寄留者と言われます。キリスト者は、この世にあって異質な存在です。だからこそ、私たちには共に祈りあうのです。

 

2. 神様の言葉を聞いて受け入れる

 パウロはローマに到着してまずユダヤ人を招きました。パウロは「民に対しても、先祖の慣習に対しても、背くようなことは何一つしていない」(17)と弁明をし、「神の国について力強く証しし、モーセの律法や預言者の書を引用して、イエスについて説得しようとした」(23)のです。パウロはユダヤの伝統を根拠として、ユダヤ人にイエスをキリスト、救い主であることを説得しました。このパウロの言葉を聞いて、ある者は信じて、ある者は信じなかったのです。パウロはイザヤ書から、「神様の言葉を聞くには聞くが、決して理解せず、見るには見るが、決して認めない」と語ったのです。これは、今の私たちにも向けられる言葉です。私たちは、今、神様の言葉を聞いて、理解して、心のうちにいただき、認めているでしょうか。

 

3. 招きに応える者

 聖書が教えることは、信じない者を責めることではなく、信じる者とされたことを喜ぶことです。パウロは「だから、このことを知っていただきたい。この神の救いは異邦人に向けられました。彼らこそ、これに聞き従うのです。」(28)と言います。このような言葉は反ユダヤ主義につながるものでもありますので気をつけて聞く必要があります。

 イエス様は「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。」(ルカ5:31-32)と言われました。つまり、心に渇きを覚え、飢えている人、救いを求めている人こそが招きに応えると教えられているのです。福音はすべての人間に開かれている。その招きに応えるかどうかなのです。

 

4. 何の妨げもなく、神の国を宣べ伝えた

パウロは自由に、何の妨げもなく、神の国、福音を宣べ伝え、主イエス・キリストについて教えたのです。この言葉は使徒言行録全体の要約ともされています。これまでこの使徒言行録では、多くの弟子たちにおける福音伝道の業が起こされ、その働きに対する迫害が起こったのです。しかし、イエス様の弟子たちはこの迫害を超えて、大胆に福音を語り続けたのです。

 使徒言行録は、パウロの伝道書ではなく、イエス・キリストによる神様の愛、福音を伝える伝道の言葉です。この神様の業は終わることはない、今の私たちにまで続いている業なのです。(笠井元)