1: 神様の愛を感謝していただく
律法の専門家がイエス様を試すために「先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。」(36)と尋ねました。律法とは、神様の救いの恵みに従い生きる道として頂いたものです。イエス様はまず「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」(37)と答えられました。
神を愛することは、神様の愛を感謝していただくことです。ある心理学者は「感謝」の反対の言葉を「羨望」と言いました。自分のもっていないものをむやみに欲しがり、人が持っているものを羨み、妬むこと。羨望、貪欲の心は神様から離れてしまう心なのです。
2: 自分を愛する
続けて、イエス様は「第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』」(39)と言われました。私たちが過剰な自己愛を持ってしまうとき、他者と共に生きることの必要性を忘れてしまうのです。反対に、自分を愛することができなくなってしまうとき、私たちは、自分が神様に愛されていることを忘れてしまうのです。
ある保育書で自己愛のシェイプアップという言葉が記されていました。私たちが、自己愛を適切なシェイプアップをすることで、正しく自分を愛することを学ぶということでした。
皆さんは、正しく自分を愛することができているでしょうか。私たちは自分を正しく愛するために、自分を正しく愛してくださっている神様に出会い、神様の愛に触れ、感謝していただくのです。
3: 隣人を愛する
イエス・キリストは一つの決心をもって愛する道を進み行かれたのです。それは神様に従うという決心です。それは神様に愛されていることを感謝を持って生きる決心でもあります。
イエス・キリストは「あなたの隣人とはだれですか」、「あなたの敵を愛しなさい」と言われました。隣人を愛することは、神様に従う者として、すべてを献げて敵を愛して生きるという道です。このような思いは、何もしないで自然に出てくるものではありません。イエス・キリストがなされたように決心が必要なのです。
私たちは、神様から愛されていることを正しく感謝して受け取り、隣人を自分のように愛する道を歩んでいきましょう。(笠井元)