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2021.5.16 「あなたの主人は誰ですか」(要約) マタイによる福音書22:41-46

1:  ダビデの子メシア

 イエス様は「メシア、救い主は誰の子だろうか」と問われました。ファリサイ派の人々は「ダビデの子です」と答えました。当時ローマ帝国に支配されていたユダヤの人々は、新しくイスラエル王国を再建し、その栄光と繁栄をもう一度もたらす王として、メシアをダビデの子と考えていたのです。

 

2:  メシアに求める救い

 イエス様は「メシアとは誰の子か」と問われました。それはあなたが求める「救い主」とは一体どのような人なのか、あなたにとっての「救い」とは、何を意味しているのかを問われているのです。

皆さんは、どのような救いを求めているでしょうか。

 私たちの生きる社会では、良い大学に行って、良い仕事をして、お金を稼いで、良い家に住んでいく・・・と、自分の名誉、権威、財産を求めて生きているのです。この人間の願いのいきつくところは「自分が神様になる」ことなのではないでしょうか。

 

3:   神の子 イエス

 人々はメシアをダビデの子とすることで、メシアを限界づけてしまっていたのです。イエス様は「ダビデはあくまでも人間であり、本当の救い主はそのような小さな者ではない。神様の与える救いは、そのような何かに限界づけられたものではない」と教えられているのです。

イエス様は神様の子ども、つまり神様と正しい関係を持つ者なのです。神の子は、神様の愛を正しく表すことが出来る方なのです。イエス・キリストは神の子としてこの世に来られ、その命の最後まで神様に従い続けられ、この世に神様の愛を示されたのです。

 

4:   イエスをキリスト救い主とする

私たちはいったい誰を自分の主人として生きているでしょうか。私たちはイエスを自らのキリスト、救い主として生きていきたいと思うのです。

人間は、それぞれに生きる価値観、判断基準を持っています。それがその人の主人となっているのです。私たちはどのような生き方をしようとしているでしょうか。皆さんは何を一番大切にして生きているでしょうか。聖書は、神様の愛に生きた方、イエスをキリスト、私たちの主人とすることを教えているのです。(笠井元)