先ほどは、6か国語でヨハネ14:25~26を聴きました。どのように感じられましたか?!
1.ペンテコステ(五旬節)の3つのキーワード:言葉、聖霊、教会
使徒言行録2:1~6を抜粋要約すると、「五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、…一人一人に聖霊が下り、イエス様の復活の良い知らせを『だれもかれも、自分の故郷の言葉』で聞いてあっけにとられた」となります。多様な言葉で福音を語り、様々な言葉で福音を聴くこと、これが「五旬節」のキーワードの一つです。キーワードの2つ目は、聖霊の降臨です。3つ目が「キリスト教会の誕生日」です。そこで、説教の題を、聖霊の経験と教会を結合して、「交わりを造り出す霊」としました。
2.ヨハネ14:25~26と山浦玄嗣さんのこと
山浦玄嗣(はるつぐ)さんが東北の「気仙沼」語の新約聖書を出版され、全世界で話題になりました。また、「セケン」語訳も出版しています。彼の書斎。書庫は東日本大震災で流されて今までの業績が「水の泡」となってしまいました。しかしめげずに福音宣教を続けています。セケン語ではこうなっています。「俺がそなたらといた間、このことをずっと語りきかせている。父さまは俺の代わりに助っ人さまをおよこしなさる。これこそは、神さまの尊い息の吹く風だ。神さまの息の吹く風は、お前たちすべてを教え、俺が語ってきかせたことをすっかり思い出させてくださる。(『ガリラヤのイェシュー』イー・ピックス出版、2011年、600-1頁)。
3.パラクレートス:助け主、慰め主、弁護者
新共同訳で「弁護者」と翻訳され、口語訳では「助け主」、讃美歌では「慰め主」と翻訳された言葉は「パラクレートス」というギリシヤ語です。「傍らに呼びされた者」という意味です。父なる神は、「助っ人さま」です。(IIコリント1:3~7)この父なる神はイエス・キリストを私たちの傍らにおられるお方としてこの世界に派遣して下さいました。まあ、助っ人さまの第二号というか、「助っ人さまの助っ人さま」です。参照Iヨハネ2:1)イエス様が十字架で殺され、弟子たち、私たちの前から見えなくなってしまった。しかし、今度は、聖霊という助っ人さまを派遣して下さったのです。助っ人さまの第三号というか、いわば、「助っ人さまの助っ人さまの助っ人さま」です。
4.徹頭徹尾神のみ業:三位一体の神
私たちは「助っ人さまに取り囲まれ、護られているわけで、どこまでいっても徹頭徹尾神の働きであるわけです。難しい用語を使うと「三位一体」の神信仰となります。(松見俊)