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2022.2.20 「イエス・キリストが私たちを知っておられる」(要約)  マタイによる福音書26:69ー75

1:  イエスに従ったペトロ

 今日の箇所はペトロがイエス様を三度知らないと言い、イエス様を裏切った場面として有名な箇所となります。しかし、ペトロはイエス様がイスカリオテのユダに裏切られ、祭司長たちや群衆によって捕えられ、弟子たちが逃げ出す中、イエス様に従っていったのです。ペトロは「たとえみんながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」(マタイ26:33)と言い切ったように、確かにすべての弟子たちが逃げだした中でも、命を懸けて従ったのです。 

 

2:  誘惑の恐ろしさ

 それほどの強い思いを持っていたペトロでも「イエス様を知らない」と三度も言ったのです。ここにこの世の誘惑の脅威と、人間の限界とを見るのです。

 ペトロは最初は「知らない」ではなく「わたしには分からない」(70)と答えました。しかし、二回目には「『そんな人は知らない』と誓って打ち消した」(72)のです。三回目には「呪いの言葉さえ口にしながら、『そんな人は知らない』と誓い始めた。」(74)とあるのです。ペトロは三回目には「呪いの言葉」を言いだし、イエス様との関係を完全に断ち切ったのでした。

 このペトロの姿を見ると、最初の小さなイエス様との関係の否定から、最終的にイエス様との関係を完全に断ち切ることへと陥っていったという姿を見るのです。ここに誘惑の恐ろしさを見るのです。誘惑は、小さなことから人間が神様を裏切る者となるように誘ってくるのです。

 

3:  変わることのない神の愛

 ペトロはイエス様を「知らない」と言い、呪い、その関係を断ち切っていったのです。そのとき、鶏が鳴き、イエス様の言葉を思い出したのです。ペトロはこのイエス様の言葉によって、自分の弱さ、罪ある姿に気づかされた。そして同時に、そのことを知っていながらも弟子として共にいてくださり、愛していて下さったイエス様の愛を知ったのです。ペトロは、イエス様を呪い「知らない」というような自分を、それでも愛してくださっているイエス・キリストの愛にもう一度出会ったのです。

 

4:  私たちを知っていて下さる方

 

 ペトロはイエス様の言葉を思い出して激しく泣いたのです。この涙は、「イエス様を裏切ってしまった」という悲しみの涙かもしれません。同時にそれは「それでもイエス様は自分を愛されている」「愛の言葉を残してくださった」という喜びの涙だったのではないでしょうか。ペトロは、イエス様の御言葉によってキリストの愛に触れたのでした。私たちはこの神様の愛に留まりたいと思うのです。(笠井元)