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2022.6.5 「キリストの証人として」(要約)  使徒言行録1:6-11

1、ペンテコステって何?

キリスト教の3大祝祭日として、「クリスマス」「イースター」「ペンテコステ」が挙げられます。イエスキリストの誕生と復活を記念するクリスマスとイースターは、キリスト信仰者以外の方たちにもよく知られています。一方で「ペンテコステ」って何?と尋ねれば、「キリスト教の大事な行事みたいだね」という程度の認識しかありません。ペンテコステはキリスト信者だけが知っている暗号の言葉、異質なものとして捉えられる現実があります。

 

2、主の宣教命令

私たちは4月下旬から1ヶ月間、新約聖書の「使徒言行録」をCS各クラスで分かち合ってきました。使徒パウロを中心に、イエスキリストの弟子・使徒たちの伝道働きを紹介する17章以降の部分を読んでいますので、使徒パウロを伝道物語の主人公として扱われがちです。しかし実際に使徒言行録の内容は、「使徒たちの諸行録」ではなく、福音の伝播です。復活の主の宣教命令(18)によって、神の国の福音がエルサレム、ユダヤとサマリアの全土、地の果てローマにまで伝えられ、各地に教会が建設されていく様子が描かれています。

 

3、隠された主人公

福音宣教の中心的な役割は果たしたのは一体誰でしょうか。イエス様が死んで復活なさった後、ご自分の使徒たちと四十日間一緒に生活し、神の国について話されました。そして天に昇られる前に、二つのことをお示しになります。一つ目は、約束された聖霊を待つこと、二つ目は、エルサレムから地の果てまで主の証人となることです。つまり、聖霊なしでは、使徒たちの宣教は成し得ないということをイエス様が伝えたかったのでしょう。聖霊こそが、宣教命令の源であり、キリストの愛と救いを全世界に伝え広めた主人公なのです。

 

4、聖霊を待って、聖霊と共に

 

「聖霊降臨日」と呼ばれるペンテコステは、一回的な出来事でも、キリスト教という宗教の範囲に留まる出来事でもはずです。聖霊は、昔も今日も、教会の内でも外でも働いておられる「神」であることを確信し、聖霊とともにキリストを証していくことが、イエス様弟子をはじめ、私たち信仰者や教会に与えられた使命ではないでしょうか。ペンテコステの日、聖霊なる神の働きを共に考え、学んでいきたいと思います。(劉雯竹)