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2023.2.26 「十字架の愛に留まり続ける」(要約)  ローマの信徒への手紙5:6-11

1:  レント(受難節)

 レント(受難節)を迎えています。レントはイエス・キリストが十字架によって苦しまれ、死なれたことを覚え、悔い改める時です。この期間は断食をしたり、食事に制限をつけ、肉類は食べないようにするといった過ごし方をすることもあるようです。イエス・キリストは、私たちのために苦しみを受けて、ご自分の命まで献げてくださいました。私たちは、このイエス様の痛み、苦しみを覚えて、祈りつつ、レントの期間を過ごしたいと思います。

 

2:  罪ある者

キリストの十字架の死と復活による救いの前提には人間の罪があります。罪を覚えることは、罪を持つ私たちを愛してくださっている神様の愛を覚えることです。罪人のことを10節では「敵」と表していますが、罪とは、神様を神様せず、神様に敵対することです。罪を持っているということは嬉しいことではありませんが、このことから教えられることもあります。一つは、神様の前にあってはすべての人間が罪人という同じところに立たされているということです。

 

3:  罪ある者のために死なれたキリスト

すべての人間はそのままでは、神様を受け入れようとはしない者であり、それは、お互いを受け入れない者である。つまり、罪人は孤独にあるのです。罪の中にある私たち人間のために、イエス・キリストは死んでくださいました。神様と愛の関係に生きておられたイエス・キリストが、その関係から離れ、孤独の中に来てくださり、私たち人間を孤独から解放してくださったのです。

 

4:  十字架の愛に留まり続ける

 イエス・キリストの十字架による神様の愛に繋がっていましょう。私たちの人生には、様々な苦難が襲い掛かります。しかし、何もイエス・キリストの十字架から、私たちを引き離すことはできません。ただ、神様から引き離されるとするならば、それは私たちの心のうちに生まれる、イエス・キリストの十字架を必要としないという思いなのです。私たちはどのような時にあっても、イエス・キリストの十字架による愛から離れることなく、神様の愛に留まり続けていきたいと思います。

 私たちは神様の無償の愛、一方的な愛をいただいたのです。だからこそ、私たちもお互いを受け入れる者、愛し合う者とされていきたいと思います。(笠井元)