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2023.5.28 「閉ざされ、開かれる神の導き」(要約)  使徒言行録16:6-10

今日は、ペンテコステ礼拝、聖霊がこの世界に降ったことを覚え、共に喜びお祝いする日です。ペンテコステの日、それまでおびえて何もできなかったイエス様の弟子たちが、様々な国の言葉で福音を語り始めたのです。今日は聖霊の「導き」に目を向けいきたいと思います。

 

1:  聖霊に禁じられた道

 パウロは御言葉を語るためアジア州に行こうとしました。しかし、その道を聖霊によって禁じられたのです。それでもパウロは伝道旅行をやめてしまうのではなく、気を取り直して、ミシア地方から、今度はビティニア州に行こうとしました。しかし、今度は、イエスの霊が許して下さらなかったのでした。当時の旅行は、色々と計画を練って、準備し、一日一日歩いていくものでした。その計画が、途中で閉ざされ、歩く道を変更しなければならないということは、簡単なことではないのです。

 

2:  本当に道は閉ざされているのか

パウロは、み言葉を語る道として、アジア州、ビティニア州に行くことが閉ざされました。これは、ただその道が閉ざされたというだけではなく、むしろ新しい道があることを教えているのです。パウロの願いは閉ざされた。それは、もっと奥深くに、神様の御心があったのではないでしょうか。困難に出会ったときこそ、神様の御心を求める機会だと教えているのです。

 

3:  神様の御心を求める

トロアスに到着したパウロは幻を見ます。パウロは、神様に従うためにどうしたらよいのか、何度も祈り、何度も悩み、決心して歩き出したはずです。しかし、その道が閉ざされた。パウロはもはや神様の御心がどこにあるのか、わからなくなったのではないでしょうか。神様の御心を求めるということは、悩み、苦しみ、それでも神様に願い求めること。その時、私たちは、すでに神様の導きのうちに置かれているのです。

 

4:  開かれた道

 パウロは幻の中で、マケドニア人の言葉で「マケドニア州に渡って来て、わたしたちを助けてください」(9)という言葉を受け取ったのですパウロは、ここに神様の御心があると確信したのです。パウロは「自分が助かる道」ではなく、「他者が求める助ける道」に神様の御心を見たのです。

 

私たちは、ここに聖霊の導き、開かれた道を見ることが出来るでしょう。イエス・キリストは、神でありながらも神としてではなく、人間となられた。そして十字架の死に至るまで、仕える者となられたのです。私たちは、悩む時、考え、どうしてよいかわからないときにこそ、神様の御心を求め、もう一度祈りましょう。そして聖霊による開かれた道があることを信じて、求めていきたいと思います。(笠井元)