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2023.8.5 「主にある希望をもって、平和の幻を見る」(要約)  イザヤ書2:1-5

1: 被害者であり、加害者である

 8月6日は広島に原爆が投下された日です。私の知り合いの牧師の方のお話です。被爆者の子どもとして、いつガンが発病するかわからないという恐怖の中で生きてきました。ただ、ある時、その方は、祖父が戦時中に朝鮮半島から多くの人々を強制連行していた加害者であったことを知ったのです。戦争は多くの被害者を生み出し、多くの加害者をも生み出すのです。平和は、加害者も被害者も生み出さない願いです。

 

2:  力で保つ平和?

 戦争をしないための抑止力として武器は必要だと言われます。しかし、それは力で人を押さえつけるだけのことです。これを平和を保つための行為と言うことができるのでしょうか。このようなことをしている大人を見て、子どもが育っているのです。子どもが思うことは「人に傷つけられたくなかったら、もっと強く相手を傷つけられるように力を得ればいいのだ」ということでしょう。今の日本の大人が選んでいる道は、そのような道です。

 

3:  神の裁き 平和への道

 【主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる】(イザヤ2:4a)この世では不当に苦しめられている人が沢山います。人間には物事のすべてを完全に正しく見ることはできません。神様の裁きは、そのような人間の間違った裁きを正し、不当に苦しめられている人の人権を回復し、命を守られることです。神様は、義と聖と愛と慈しみの方として、人間を正しく裁いてくださるのです。そして、そのために神様は御子イエス・キリストをこの世に送り、イエス・キリストを十字架につけられたのです。これが義であり、愛の方の裁きです。

 

4:  「剣を鋤に、槍を鎌に」 幻を見る

イザヤは、神様が与えられた「幻」として、【剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする】姿を見たのです。今、私たちはどのような幻を見ているでしょうか。八方塞がりの社会に生きる私たちが、どのような幻を見ることができるのでしょうか。神様は神様を主とした「幻」を見せてくださるのです。それは【剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない。】(イザヤ2:4)という幻です。武器を捨て、農業用具としていくことは、人の命を破壊するものを、人の命を育むものへと変えていくことです。私たちは「平和の幻」を見ていきましょう。それは力を持つのではなく、隣人を受け入れていく道。イエス・キリストの歩まれた道です。(笠井元)