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2024.1.7 「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」(要約) ヨハネによる福音書1:29-34

元日には石川県能登震災が起こり、2日には羽田空港の航空機事故と心が折れそうな出来事で始まりました。犠牲者たちを心に留めて聖書の世界に赴きましょう。先の説教では、バプテスマのヨハネと当時のバプテスマ運動に触れましたが、今朝はヨハネが証言した内容について、つまり、主イエスについて考えます。「見よ、世の罪(単数形hamartia)を取り除く神の小羊」を中心にして内容を味わいます。

1.目撃証人としてのヨハネ:「ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。」「見よ」という呼びかけで始まりますが、ヨハネは「見て」言った。32節にも、33節でも、34節でも「見た」と言います。私たちはイエスを直接肉眼で見てはいません。私たちは、使徒たち、そして、バプテスマのヨハネの証言を信じる他に主イエスに近づく手立てありません。それを信じるかどうかは私たちにかかっています。

2.「到来する主イエス」:ここでは「イエス」(29節)という名が明確に語られ、ヨハネが予告していたお方はこの方であると言われています。ヨハネは、出向いていってイエスを発見したとは言わずに、主イエスの方から近づいて来られたのを見ると言います。神はいつも私たちの世界に「到来する神」です。共観福音書とは違い、イエスはヨハネによって水のバプテスマを授けられたとは言いません。しかし、イエスがヨハネからバプテスマを受けたことは歴史的事実と推定されます。奇しくも、昨日16日はキリスト教カレンダーで「公現日」(epiphany)でした。公現日は、東方教会ではイエス様が自らを公にして、バプテスマを受けられた日として祝われています。

3.聖霊が鳩のように降ってイエスに留まる:霊は聖霊として主イエスの霊であり、さらに、このイエスの名による「聖霊のバプテスマ」の根拠となっています。いわゆる「御祓い」や「霊能者らの惑わす霊」とは区別されて、清明な霊です。

 

4.「世の罪を取り除く神の小羊」(神の子):小羊を捧げる遊牧民族の儀式によるモレク礼拝(長子を殺す)の合理化・人間尊重化)→過越の祭りとエジプトの隷属からの解放の出来事との結合→イザヤ53章の僕による犠牲・賠償の信仰→「世の罪を取り除く神の小羊」イエス→キリスト教贖罪論の系譜「贖罪」=Atonement は分断されていたものが At one 「一つとなること」。小羊イエスによって神と人、人と人、人と被造世界が一つとされる。罪とは、逆に神と一つになれずに、分断された生き方、自分が赦せない、あの人が赦せない、神が赦せない、そのような「分断」をもたらす生き方です。イエスはそのような分断を乗り越えるために来られました。見よ、世の罪を取り除く神の小羊(松見俊)