特別集会

ペンテコステ礼拝

5月19日(日)

11:00~

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2024.4.21 「小さい者を受け入れる~価値観の変換~」(要約) ルカによる福音書9:46-48

1:  誰が偉いのかという議論

 弟子たちの中で、「自分たちの中で誰が偉いのか」という議論が起きました。なぜこのような議論が起こったのでしょうか。聖書には記されていないため、本当の理由は分かりませんがいくつかの理由が考えられます。ただ、原因が何であれ、弟子たちは偉くなりたいと思っていて、そのために、低く、小さい者となることも、そのような者たちを受け入れることも考えていなかったということがわかります。弟子たちはイエス様と共に歩いて、イエス様に派遣された者たちでした。しかし、弟子たちは、イエス様の伝えることを理解できていなかったということが分かるのです。

 

2:   偉くなろうとする社会

この世は競争社会です。小学校になると、テストの点数、成績と数字で表されるようになり、どんどんと競争が加速していきます。そこから「できる」「できない」ということだけを見て、できる人が勝ち組、できない人が負け組とされていくのです。47節ではイエス様が弟子たちの心を見抜いたとあります。弟子たちは、イエス様には「誰が偉いのか」という議論をしていることを知られたくはなかったのです。このような議論が恥ずかしく、間違っていることだとわかっていたのです。 私たちは自分の本心を隠して生きているのではないでしょうか。私たちの心の隅から隅まで見られるイエス様の目に耐えることが出来るでしょうか。

  

3:  価値観の転換

 イエス様は「自分自身の弱さも含めて、人間の弱さ、小ささを受け入れる者となりなさい」と教えます。これは、これまでの価値観を捨て、新しい価値観を持つことを教えているのです。人間は自分と他者を比べる価値観に生きています。これは結局、自分の栄光を求めた価値観であり、一言で言えば、自己中心な価値観なのです。イエス様は、そのような価値観を持つ人間に、大きいとか小さいとか、強いとか弱いとか、何かが出来るとかできないということではなく、ただ、その存在を喜び、愛するという価値観を教えているのです。

 

4:  イエス・キリストの選ばれた道

 

 イエス・キリストは、神であり、神の子でありながらも、この世界に人間として来られたのです。それは「誰が偉いのか」という争いをする者たち、心には、自分中心の思いしか持たない人間の所に来て下さったということです。イエス様はその心の隅から隅まで知ったうえで、人間を愛し、同じ人間となられたのです。イエス様は、この競い合い、争いばかりを起こしている社会、そして私たち一人ひとりの隣に来てくださったのです。これこそ、イエス・キリストが、選ばれた道でした。神様は、私たちにこの価値観を持って生きて欲しいと願っておられるのです。私たちは、今持っている価値観から、このイエス・キリストによって示された価値観を受けて従っていきましょう。(笠井元)