1: ペンテコステ礼拝
ペンテコステはイエス・キリストが自らの霊を聖霊としてこの世に送ってくださった、その始まりの時です。ペンテコステは教会の誕生日の時とも言われています。聖霊に満たされた弟子たちが様々な言葉で福音を語り始め、その後一つとされていった。それがこのペンテコステの時であり、この時教会が生まれたのでした。
2: 教会とは
教会とはどのような集まりなのかというとき、それはただ一つ「イエスをキリスト、救い主」と告白する者の集まりと言うことができます。教会には他の共通点を必要とはしません。言語、性別、年齢、国籍等の違いはまったく関係ありません。「イエスこそが自分の主である」と告白する者が教会を形成しているのです。
3: 違いを喜ぶ場所
教会には違う者が集まります。これは教会の豊かさ、恵みです。コミュニケーションをとるためには共通点を見つけていくことが良い方法だと言われます。教会は豊かな恵みの場所、違いを喜ぶ場所となっているでしょうか。私たちは「イエスをキリスト、救い主」と告白するためにここに集まっているのです。自分の楽しさなどのために集まっているのではないのです。それが教会なのです。
4: 聖霊による交わり
違いを受け入れ続けることが出来るほど、人間は強くはありません。自分だけではできない。そこに神様の御手が差し伸べられ、神様の御業として教会に集められているのです。聖霊の導きは同じ者を教会に集めることではないのです。聖霊は、人間の業を超えた出来事として違う者たちを集めてくださっているのです。
5: お互いの不完全さを受け入れる聖霊の働き
聖霊による交わりは、お互いの違いを喜ぶ交わりです。私たち人間には違うことが沢山あります。違う考えを持つ方を、神様は受け留めて愛してくださいます。私たちが神様を信じるとは、自分の不完全さを受け入れて下さる神様を知ること、その愛に触れることです。自分が不完全であるということを受け入れる時、私たちは、お互いの不完全さというつながりを見るのです。自分、他者の弱さ、不完全さを受け入れるために聖霊は働いてくださるのです。
6: 神の国を目指して
私たちは開かれた教会を目指してここに集まり続けたいと思います。聖霊の注ぎを受け、心を変えられ、違いを喜ぶ者とされていきたいと思います。「御国を来たらせたまえ」。神様の完全なる愛の支配にある国を求めていきましょう。教会は、まだ完全ではないということでもあります。教会は聖霊を受け歩みだした者の集まりです。私たちは、神様の御国が来ることを願い続けて、祈り求め続けていきましょう。(笠井元)