1: 歴史から学ぶ
神様は私たちが幸せに生きることを願っています。そのため「昔からの道に問いかけてみよ。さまざまな道に立って眺めてみなさい」と教えられます。神様は歴史を振り返ることを勧めておられます。「歴史は繰り返される」とよく言われますが、繰り返してはいけない歴史があり、繰り返さないために歴史から学ぶのです。イスラエルの民の歴史は、神様と向き合ってきた歴史です。この世では力のない者とされながらも、神様の恵みを頂き、救いの道に招かれ、時に離れながらも悔い改めてきた歴史とも言えるでしょう。神様は「この歴史、昔からの道に問いかけてみよ。そして魂の安らぎを得よ」と招いておられるのです。
2: 何のために学び、生きるのか
イスラエルの民は、過去を振り返って「そこを歩むことはしない。耳を澄まして待つことはしない」と言ったのです。歴史を学ぶことから、同じ過ちを繰り返すための方法を知ることもできます。人を苦しめる方法。戦争を始める方法。群衆を扇動する方法。正しい戦争だと言わせる方法。歴史からは、そのようなことを学ぶこともできるのです。私たちは、何のために学び、何のために知恵を得て、何のために力を得て生きるのでしょうか。
3: 過去から神様に従う道を見出していく
日本という国は多くの国々の人々を傷つけてきたのです。多くの人々の住むべき地を、自分たちのものとし、命を奪い、心も体も傷つけてきました。この国の過ちの歴史です。私たちは、このことを忘れてはいけないのです。私たちは、過去を見てみれば「武器を持つか、持たないか」どちらが幸せの道かはすぐにわかるはずです。しかし「絶望」「恐怖」は、人間を間違った方向へと進ませていきます。私たちは、過去から学ばなければなりません。過去から、神様に従う道を見出していくのです。
4: 神様の声に耳を傾ける
人間は、過去から見れば明らかなのに、それでも「自分たちは神様に耳を傾けることはしない」と言いながら自ら滅びの計画を立てていくのです。そのような勝手に滅んでいく人間を見る中で、神様は「勝手に滅びてしまえばよい」と言うのではなく、「わたしがつまずきを置く」と言われるのです。神様は誤った道を歩んでいく人間に関わられるのです。神様が喜ばれるのは、人間が悔い改め、へりくだり、神様に自分自身を差し出すことです。それは神様のため、隣人のために生きる道を求めることです。そのために、神様は、過去を見て問いかけること、そして耳を澄まして、神様の声に耳を傾けることを求められています。(笠井元)