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2024.10.6 「恵みを分かち合う」(要約) 申命記26:5-11

1:  収穫感謝礼拝

収穫感謝礼拝は私が就任したからは今年が初めてとなります。収穫感謝礼拝は、神様から頂いている恵みを自分たちだけで喜んで終わってしまうのではなく、恵みを分かち合っていきましょうというところから始めることとなりました。収穫感謝礼拝は1600年ごろから行われてきました。イギリスにいたピューリタンは、アメリカに渡った後、そこで食べ物を得ることができず、半数以上の人々が飢え死にしていったのです。その時ネイティブアメリカンとされる、先住民の人々が食べ物を分けくれただけではなく、食べ物の育て方を教えてくれたのです。そして多くの収穫を得た1621年に、神様に感謝の礼拝をしたのが収穫感謝礼拝の始まりとされています。

 

2:  神様が与えられた実り

イスラエルの人々はエジプトでは奴隷としてまともに食べることも出来なかったはずです。そしてエジプトから脱出した後も、それから40年間も荒野を歩き続けたのです。そして神様に導かれついに着いた、その土地での実りを得たのです。人々は、命の糧を頂いた。生きるための恵みを神様から頂いたのです。私たちは食べ物の一つ一つが神様からの恵みであり、自分の命を形成している救いなのだと感謝して頂いているでしょうか。私たちは自分の力だけでは、食べ物を得ることはできないのです。動物や植物の命は、神様が毎日造り、養って下さっている中で与えられているのです。

 

3:  初物を献げる

 感謝の心を表す行為として実りの「初物を献げる」ことを教えます。神様には余りものを献げるのではなく、最初に収穫したものをまず神様に献げるのです。感謝をもって生きるためにまず神様に献げるのです。これが恵みに対する応答の姿勢です。そして感謝の心が整えられる時、富みを主にして、富みに仕えるということから解放されます。

 

4:  共に喜ぶ

 

神様が人間になされたことは、自分自身が痛みを伴う行為として、この世にイエス・キリストを送り、十字架の上で死なれたということです。神様は自分自身が痛み、嘆きながらも徹底的に人間を愛したのです。この神様の行為は完全なる愛の行為、完全なる正義なのです。食べ物を分かち合うこと、飢えている人に食べ物を差し出すことは、神様の愛を表す一つの行為となるのです。私たちは、隣の人が、何を求め、どのような痛みを持っているのか、知っているでしょうか。私たちは神様に与えられている恵みに感謝しつつ、共に分かち合っていきたいと思います。(笠井元)